三島市議会 > 1998-03-09 >
03月09日-02号

  • "技能"(/)
ツイート シェア
  1. 三島市議会 1998-03-09
    03月09日-02号


    取得元: 三島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-19
    平成10年  3月 定例会平成10年3月9日 -------------------------------------議事日程第2号   平成10年3月9日(月曜日)午後1時開議第1 会議録署名議員の指名第2 平成10年度三島市各種会計予算案に対する代表質問 -------------------------------------本日の会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名……………………………………………………………4日程第2 平成10年度三島市各種会計予算案に対する代表質問             3番   内田勝美君………………………………………4             25番   国府方政幸君……………………………………16             15番   仁杉秀夫君………………………………………29 -------------------------------------出席議員              1番    藤幡利一君              2番    鈴木勝彦君              3番    内田勝美君              4番    馬場妙子君              5番    栗原一郎君              6番    伊澤ヨシエ君              7番    奈良橋 優君              8番    落合義朗君              9番    志村 肇君              10番    矢岸克行君              11番    勝又国信君              12番    鈴木和彦君              13番    下山一美君              14番    金子正毅君              15番    仁杉秀夫君              16番    堀之内享子君              17番    石井孝一君              18番    宮澤栄一君              20番    松田三男君              21番    足立金寿君              23番    露木友和君              24番    志賀健治君              25番    国府方政幸君              26番    秋津光生君              27番    木内光夫君 -------------------------------------説明のため出席した者        市長        石井 茂君        助役        沓間正見君        収入役       内村良二君        教育長       長谷川文克君        市民生活部長    小野正浩君        健康福祉部長                  吉川捷三君        兼福祉事務所長        商工農政部長    榊 洋一君        財政部長      落合光一君        企画調整部長    井上敏男君        市長公室長     諏訪部敬大君        下水道部長     中野勝央君        土木建築部長    木元伸一君        都市整備部長    山本昭二君        水道部長      足立 馨君        消防長       新村 晃君        学校教育部長    大湖教男君        生涯学習部長    関 勝美君    市民生活部 生活環境課長  三輪芳秋君    健康福祉部 健康増進課長  長沢昭一君    福祉事務所 高齢者福祉課長 山田 孝君    商工農政部 商工観光課長  内藤勝彦君    財政部   財政課長    稲葉菊俊君      〃   管財用地課長  山本重則君    企画調整部 企画調整課長  野田 弘君    市長公室  秘書課長    有尾克人君    市長公室  人事文書課長  水口 始君    都市整備部 都市開発課長  加藤 修君    学校教育部 学校管理課長  内田隆造君      〃   学校教育課長  笹本 厚君    生涯学習部 生涯学習課長  勝又雅文君 -------------------------------------事務局職員出席者        議会事務局長    風間幸利君        書記        熊谷正博君        書記        河野 稔君 -------------------------------------                         午後1時  開議 ○議長(勝又国信君) 出席議員が定足数に達しましたので、これより三島市議会3月定例会2日目の会議を開きます。 本日の会議に、18番 宮澤栄一君から遅刻する旨の通告がありましたので、御報告申し上げます。 本日の議事日程は文書をもって御通知申し上げたとおりでございます。 これより日程に入ります。   ------------------------------------ △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(勝又国信君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において、2番 鈴木勝彦君、24番志賀健治君の両君を指名いたします。   ------------------------------------ △日程第2 平成10年度三島市各種会計予算案に対する代表質問 ○議長(勝又国信君) 次に、日程第2 平成10年度三島市各種会計予算案に対する代表質問を行います。 この際、議長からお願い申し上げます。代表質問は市長の施政方針並びに予算案に対する質問を行い、細部にわたっての質疑は各委員会でお願いいたします。なお、各自の質問時間は答弁を含め60分以内でお願いしたいと思いますので、当局は各議員の質問に対し、明確に答弁することを要望いたします。 これより発言順位に従い、緑水会を代表して、3番 内田勝美君の発言を許します。     〔3番 内田勝美君登壇〕 ◆3番(内田勝美君) 私は緑水会を代表しまして、平成10年度の施政方針並びに予算案につきましてお尋ねをいたします。 市長は昨年2期目の当選を果たし、本年2期目初年度の施策を公約をされ、これに伴う予算案を公表されました。平成と年号が変わりはや10年、この間世の中の変貌は激しく、まさに平成の世の激動の時代に立ち向かい、特にバブル崩壊後の右肩下がりの時代に、多くの事業に取り組まれ、幾多の市民から共感の声も、また称賛の声も聞かれるところであります。一国の首長である以上、賛意もあれば反対もある。評価はまちまちであることは当然のこととしながらも、公平、公正、清潔を旗印に市民の立場に立って市政運営に当たってこられたことは高く評価をするものであります。しかし、首長2期目の対応は大変厳しいものが予想をされます。この厳しい財政状況の中にあって、今やるべきことを明確に打ち出し、基本を財政構造改革に据えて、行政の体質そのものに変革性を持った組織改革、言うなれば変化の激しい時代に即応できる体質を持つ機構改革や補助金の見直しなど、大変に心を砕かれての平成10年度の予算編成に当たられた市長の御苦労に対し、まずもって敬意を表したいと思います。我々与党議員は、常に是々非々と自由公正の理念に基づいて、より多くの市民の声を聞き、おのれに厳しく、みずからをいさめる中で研さんを重ね、来るべき21世紀に三島市がいかにあるべきかを模索をし、市長とともにあることを冒頭に申し上げ、以下幾つかの質問に入らせていただきます。 まず、第1に財政問題・行政改革であります。バブル崩壊後硬直した日本経済は、不透明な状況からいまだ脱しきれず、財政危機は慢性化をし、ついに私どもが予想もできなかった証券会社、銀行等金融機関、生・損保会社、大手企業の倒産に象徴される危機的な状況になってまいりました。三島市におきましても地元大手企業の倒産に商店街の多くの方々が少なからず影響を受けているのが現状であります。国はもちろんのこと、地方においてもまさに四苦八苦の状況の中で、市債、国債に頼らざるを得ないのが現状であります。しかし、社会資本のおくれている三島市にあっては、市長の英断の中でその整備に力を注いでまいりました。しかし財源の乏しい中で市債に頼らざるを得ないのもまた事実であります。そこで本年度予算案に含めて、市民1人当たりの累積債務はいかほどになるのか。市長は企業人として将来この負債をいかにして返していくお考えか。また、この先やらねばならぬ行政需要をも踏まえて、この現状をどのように認識をされ、本予算に位置づけをされているのか、まずお伺いをいたします。 次に、地方分権、権限移譲はもとより、地方自治体基盤整備の上にあってこそ、その成果がなし得るものと思います。現状のような脆弱な地方自治体財政状況の中にあって、許認可権限地方自治体の責務とされることにより、なお一層の財政負担を負わなければならないとするならば、いかにして行政改革を進めるかにかかっていると思います。私ども緑水会は無から有を生じさせることこそが行政改革の真髄と考えます。市長は行革の1つの方法論として12部を9部に、類似する課を整理統合をし、極力人件費の削減に努めたいとしております。当然であります。しかし増大する事務量、市民の多くの要望を満たしていくためには、いかに効率よく職員が働きやすく、動きやすくしていくのがポイントであろうと思います。市長は就任以来、行政のスリム化、職員の意識改革を全面的に押し出し、差があるとするならば、やる気があるか否かである言っておられます。もちろんこれに対して異論を申し上げるものではございません。しかし首長として職員にやる気を起こさせるのもまた首長の責務、役目ではないでしょうか。改革とは人事によらず、事業の見直しによらず、すべてにおいて英断を持って切るべきは切り、直すべきところは勇気を持って見直しを図っていくことこそ行政改革であります。 市長は本年念頭のあいさつにも、また先ごろの報道機関への発表にも、職員の原価意識の高揚に努め、一を聞いて十を知ることこそ市政に携わる者の責務であると訓示をされております。確かに意識改革はそこにあると思います。しかし現実には残念ながら、さきの現場職員の不祥事に見えるような監督不行き届きで解決される問題ではありません。公務員としての自負、自覚に欠ける者が一人でもあるとするならば、市民の信頼は失墜し、市長の言われる原価意識もまさに絵そらごとにしか聞こえないという声が聞かれます。国は公務員の倫理法等を審議中でありますが、公務とは本来倫理であるべきであります。自負、自覚とは一を聞いて十を悟ることにあると思います。職員の意識改革、行政の原価意識の進め方についてどのように進められているのか、指導、方策についてお伺いをいたします。 平成10年度一般会計 314億 8,000万円、対前年度 1.8%、その他特別会計、企業会計の総額は 517億 6,000万円、 3.0%の増であります。私は経済の低迷を背景に、財政的には政府の特別減税策もあって、大変苦しい中での予算編成であり、マイナス編成もあり得ると考えておりましたが、市長には中長期的展望の下で、その時代時代の市民の要望を取り込んだ弾力的な対応に関心もし、苦しいときこそやる気が出る。常に有言実行の予算編成であったと評価をするものであります。しかし、ここで提案を申し上げるまでもないことでありますが、予算の執行に当たってはあるから使うのではなくして、与えられた予算を十二分に生かし、極力次年度への財源を生み出す努力をお願いしたいことであります。決算審査でよく言われる執行率云々には、 100%執行することのみが目的であってはならないと思います。最小の経費で最大の効果を上げてこそ税金の使い方であって、市民の負託にこたえるものと思います。三重県の北川知事は97年度の予算編成時から予算を節約した部、課の新規事業には割増金を与えるシステムを導入、職員の原価意識とやる気を起こすことに成功をしたと言っています。予算主義でなくして決算主義であってほしいのであります。いかがでしょうか、お考えを伺います。 次に、21世紀を目指した都市基盤、生活環境の基盤整備についてであります。 まず、第1に三島市の玄関口である三島駅南北周辺の整備であります。国鉄清算事業団所有の土地は昨年市長の英断をもって、また先見性を見る中で取得をすることができました。一部は谷田幸原線の開始、一部は駐輪場対策としての活用が図られ、将来は小山三軒家線の代替地として活用が考えられていくものと思われます。しかし最も市民が関心を持ち、三島市にとってもこの上もない有効資産とも言える南口東街区の 9,327平米の活用、開発、利用の取り組みは、同時に新幹線三島駅を生かすための南北自由道路とあわせて、三島市のこれからを左右する最も重要な事業であり、市民の多くの期待が込められております。当面は有料駐車場として不良資産とはならない利用方法は理解するとしても、これが最終目的ではないはずであります。28億円余の資金をつぎ込み、この先地価がどのように変動するかは神のみぞ知ることであって、今までに取得するに要した時間よりも、取得した後の時間がより大切であることは万人の認めるところであります。基本的にこの地をいかに活用をしていかれるのか、お考えをお尋ねをいたします。 国鉄清算事業団は本年をもって解散をし、残された債務は事業団発足時よりも多い28兆円であります。国民、市民はそれを税金で払っていかなければなりません。何としてもこの土地を生かして、三島市の活性化を図っていただき、市民に還元をしていただきたいと思います。 ふるさと三島の発展については、市長と同じ考えを持つものであります。本年ふるさと創生事業の一環として三島宿場太鼓調査研究費がございます。当市は年間を通して三嶋大社を中心としたイベントが何回か開催されます。人が集まれば、必ずそこには文化活動、商業活動が起きてくるわけで、三島市におきましても三島ならではの呼び物を考案したらと考えておりました。本年三島宿場太鼓の研究が予算に挙げられており、大変よい着想だと応援をするものであります。県内にも古くからは浜松のたこ揚げまつり、最近では静岡の大道芸、大変なにぎわいを見せております。芸術、文化の分野ですぐれた呼び物を定着させることは、そのまちの活性化につながることであり、三島市に新しい伝統をつくっていくことにもなります。三島には古くから継承されてきたシャギリの伝統があります。鐘や太鼓による合わせ芸であります。これらをベースに新しい太鼓も考えられます。すぐれた芸術文化はそれらに携わる人たちを引き寄せるもとにもなりますし、若人の郷土愛にもつながります。まちおこしは広く市民の声を聞き、勇気と英断をもって当たってほしいと思います。 ただ1つお願いをしておきたいのは、このようなイベントが一過性のものであってはならないことであります。調査費を十分に生かし、そのよりよいものをつくり出すことをお願いするものであります。いかがでしょうか。市長が言われるように、三島には磨けば光るダイヤモンドがあり、水と緑と文化のまちづくりに希望を持っておりますし、三島市民の内側に隠れた内発的な力、また三島の資源を十分に活用して、独自にそして先人たちの築いた文化に誇りを持てるまちづくりを考えていくべきだと思います。そこでこういうまちを考え、つくっていくためにはお互いにコミュニケートができるような組織をもっとしっかりと市民に見えるものとして、このまちづくりをされていくべきだと考えます。 都市計画における再開発、再整備地区の土地利用も従来の生産機能とか住居機能とかあるいは流通、商業の機能とかという機能効率の考え方から、土地利用の方法は新しく変わりつつあります。これからは地区をどう使うか、地区開発に当たり具体的に申し上げたいのは、現在の都市は24時間化が進みつつあることに着目すべきだと思うのであります。都市の基盤的部分、すなわち上下水道、エネルギー関係、情報関係、最近では商工業・金融関係までが24時間稼働の時代に変わってきております。市内コンビニエンスストアの94%は24時間稼働でやっております。21世紀には大きく変わっていくであろう生活様式は、さまざまな仕事、事業あるいは余暇までもが24時間という時間を軸とした時代に変貌していくものと思えるのであります。このことを考えますと、三島市は常に東京圏に入っており、三島駅周辺の再整備、再開発は24時間稼働軸を背景にイメージした活力あるアメニティあふれる都市づくりを考えることが肝要かと思います。まさに市民総参加の中でこれからの三島人として、この三島を舞台として人生を送っていこうという人たちがコミュニケートできる組織づくり、整備方法にも納得できる形で進めてほしいと望むものですが、いかがでしょうか。 次に、少子・高齢化医療対策であります。予算案の新規事業の1つ、高齢者の生きがい対策の一環としていきがいセンターの建設がございます。1999年度の国際高齢者年に向けての事業として建設計画がなされていると聞き及んでいるところであります。日本の高齢者社会を考えるとき、働けなくなった人あるいは若い人の足手まといになる人ばかりというふうに非常に短絡的なイメージで見られがちですが、決してそうではない。たとえ寝たきりの高齢者であっても、多くの経験や体験から幅広い見識を持って自分自身の人生経験から培った知識を後世に残したい、社会に貢献したいと願っている高齢者が大多数であろうと思います。いきがいセンターを高齢者の活用拠点として知識やアイデアがあふれる施設運営がなされ、でき得れば多くの子供たちとの語らいの場、ふれあいの場、三島のよき伝統を受け継ぐ場として活動されることを願っているところでありますが、(仮称)いきがいセンターの役割、事業計画など基本的な部分をお聞かせいただきたいと思います。 次に、医療政策であります。私はかつて行政の中にあって医療にかかわる仕事がなぜか多く、担当してきたことから、市長が医療にかかわる責任分野をいかにお考えかをお聞きしたいと思います。医療とは人の命を預け、いわば否と言えない難しさがあります。しかし市民の要望は命を考え、上段から振りかぶってくる問題だらけであります。市民病院を持たない三島市は、社会保険三島病院に大きな期待をかけてきましたし、その貢献度には感謝の念でいっぱいであります。その社会保険三島病院が現状施設の狭隘から玉沢地区に移転が確定的になっておりますが、現施設の窓口存続は高齢者のためにも必要不可欠であります。病院側とも十分にコンセンサスをとりながら、対応を図っていただきたいと思います。 医療行政を語るとき、岩手県沢内村の無医村に予防医療施設を取り入れた深沢村長の健康を守るための行政指導がいつの場合でも引き合いに出されます。大変立派なことだと思います。日本で初めて老人医療の無料化を行った村でもあります。しかしその老人医療の無料化が今大きな財政負担として市町村の医療行政、財政を圧迫しているのもまた事実であります。だからといって老人医療を撤廃することなどできようはずもありません。そこで考え出されたのが平成12年から始まる介護保険であります。お年寄りの介護を医療から分離、今までの家庭の犠牲に負うところの多かった介護を社会全体で負担をし、補おうという考えから法案がさきの衆参両院で可決、平成12年から発足をいたします。この介護保険で最も重要な部分を占める要介護認定は、市町村、国民健康保険でいう保険者であります市町村の責務とされています。本年度計画策定に当たりモデル事業を実施するとしていますが、この認定作業をどのようなスタッフでお考えになられているのか伺います。既に新聞紙上、業界、民間施設においては、この介護保険が30兆円ともあるいは40兆円とも言われるシルバー産業と言われております。このことを考えますと、要介護認定は大変重要な許認可権限を持つことになるだけに、実施が2年先とはいえ、慎重な対応が必要と思いますが、いかがでしょうか。 次に、商店街振興対策、観光対策であります。先ごろ県商工部の職員と各界・各業界代表者による県東部地区の産業界の動向や、将来展望について定期懇談会が開催をされました。業状は徐々に後退、業界代表、県の見通しであります。個人消費が低迷で、住宅投資も前年水準を大幅に下回り、内需低迷で停滞色の強い県内の経済を反映し、東部地区も全業種の売上、収益が伸び悩み、業状は徐々に後退しています。特にヤオハンジャパンの倒産で大打撃を受けた小売業者は、ネクステージ三島の閉店で駐車場利用者が10%も減り、周辺では空き店舗の増加が目立ち、郊外の大型店舗との競争激化に加え、既存商店街アミューズメント的要素が必要、行政の強力な支援をお願いしたいと訴えております。商店街振興については、市長は常に業界主導だ、行政はその後押しとして位置づけをされております。自助努力は当然のこととしながらも、ヤオハン倒産は三島の中の中心市街地であるだけに打開策を検討すべきではないか。 ここで1つ提案を申し上げたいと思います。既に大型店舗が郊外に進出をしている中で、この上小売業を主体としたテナントを考えても集客力はまず無理であろうというふうに思います。発想の転換をして、最近梅名に新装オープンをしました娯楽施設などを参考に、映画館、小劇場あるいは落語小屋とか浪花節小屋、ギャラリーあるいはサウンドステージなどを各階層に設けて、人が集まる施設の誘致を考えられないか。人が集まれば商いが立つ、ものが動けば金が動く。活性化とはそういうことを言うのではないでしょうか。 最後になりますが、教育問題であります。神戸市須磨、また栃木県で起きた小・中学生の殺傷事件は、その後もナイフを使った傷害事件が各地で起こっております。不登校、いじめ、家庭内暴力、今やある日突然にあの子がと言われる、周りの人たちにもわからぬ行動に出る。今の子供たちの心を救ってやらなければ、教育革命など絵そらごとに終わってしまいます。まさに心の教育、道徳教育、命の大切さを厳しくも温かく、学校、地域、家庭での連携を深めていく必要があると思います。県立こども病院の院長は、大勢の親子をみてきたが、昔は親と同じように成長をし、大人になるというモデルであったが、現在では子育てのモデルや目標がなくなっており、若い親には子育てが難しい時代である。つまり親がいまだに子供であると言うのであります。スクルーカウンセラーは、今の子供たちは友達と遊んだり、けんかをしたりする中で人間関係のつくり方を学ぶという経験がないまま大人になってしまったというのであります。いずれにしろ、教育機能を根底から考え直し、父親、母親、教師、社会、子育てのために何をなすべきかを真剣に考え、実行することだと思います。我が市は青少年健全育成を看板に掲げているところであります。心の教育こそ真の教育目標でないでしょうか。教育長にも信念をお聞かせいただき、憂うべき事態を前にして思いの一端を申し上げ、壇上での質問とさせていただきます。 ◎市長(石井茂君) 内田議員の質問にお答えいたしますが、緑水会を代表して広範にわたっての御意見、御提言等々踏まえての御質問をいただきました。そしてまた議員からもお話もございましたように、緑水会の皆さんはまさにいろいろな意味で私を支えていただいておるわけでありまして、心から感謝を申し上げたいと思います。 そこで質問のお答えをいたしますが、まず財政問題について、その中で市民1人当たりの市債残高と公債費の限度額の問題でありますが、私からは市民1人当たりの市債残高についてお答えをさせていただきます。市債残高は平成10年度末で 331億円程度と見込んでおります。しかし 331億円の市債残高の中には、個人住民税の御承知のとおり特別減税がございました。特別減税に伴っての減税補てん債があるわけでありますが、御承知のとおり、地方自治体は国で定めた地方税法に基づいて市民から税金をいただくわけでありまして、勝手に決めるわけではないわけでありまして、したがいまして、地方税の減額に伴うものにつきましては、国の政策でありますから国が当然速やかにその分を補てんをすべきでありますが、御承知のとおり、国も大変厳しい財政状況下にありますので、市が地方債を借り入れて、そのすべての元利償還を国が支払うと、こういう制度で取り組んでおるわけでございます。 ちなみに申し上げますと、平成6年度の減税補てん債は11億 9,900万円、平成7年度が11億70万円、平成8年度が13億 420万円、また平成9年度の地方消費税年度中途でございますので未平年度化に伴う借り入れ、減額補てん債でありますが6億 1,280万円及び本年度、平成10年度の2兆円にかかわるところの三島市の影響額は3億 5,400万円でございます。したがいまして、それを合わせますと減額補てん債は臨時税収補てん債等含めて約45億円あるわけでございます。また国の制度改正に伴いましてそのようなことで借り入れましたものは、減額補てん債は全額前段申し上げましたように、国が償還にあわせて交付税で減額対応すると、こういうことになっております。また、これ以外に地方交付税でみていただくものが小学校、中学校の校舎建設、ごみの処理施設建設、生涯学習センター建設などを対象とする 192億円の地方債残高のうち82億円程度が元利償還で地方交付税でみていただくと、こういうことになっておるわけでございます。したがいまして、 331億円の残高からこれら地方交付税に実際に算入される約 127億円の地方債を除いた 204億円が実質的にこれから市民の皆さんに御負担をいただくというものになるわけであります。これを人口1人当たりに割ってどうかと、こういうことでありますが、現在人口は10万 9,672人でございます。したがいまして、それを割ってまいりますと1人当たり平成10年度末の起債残高でまいりますと1人当たり18万 6,000円という計算になります。 次に、これから公債費等々、言いかえればそれにかかわる利子の引き下げ等々の問題もありますし、繰上償還の問題もこの3月定例会の中で仁杉議員からも御意見がございました。そこで現在考えておりますのは、地方交付税の原資を補うために後年度の元利償還金が普通交付税に全額算入される臨時税収補てん債 9,700万円が先ごろ国から決定をしてまいりました。したがいまして、 9,700万円につきましては繰上償還をしていきたいというように思います。償還対象になりますのは、静岡県市町村職員共済組合から借入いたしております平成2年度債でありますが、現在利率が 6.4%でございます。それから平成6年度4.55%ということでございますので、これを合わせた 9,510万 4,000円を繰上償還をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。 それから、縁故債につきましてもスルガ銀行等々から借入をいたしておるわけでありますが、その借り入れした金額が現在3億 6,500万程度ございます。2度にわたりまして引き下げをお願いしてまいったところであるわけでございますが、このことにつきましては、私も先ごろ支店長に直接お会いいたしまして、若干ジョークもありますが、政治交渉ですというようなお話を申し上げて引き下げをお願いいたしているところであるわけです。まだ4%台のもの、4%近いものが引き下げをしてもらった結果といたしましても現在あるわけでございます。したがいまして、私は要望といたしましては、従来政府資金 2.3%でありましたが 2.1%になるわけでございますから、政府債と同じ金利ということでお願いいたしておるわけでありますが、まだ回答はきておりませんけれども、どうも政府債の 2.1%までは若干無理があるであろうというように考えておるわけであります。そこでまだ努力目標でございますが、県の行う市町村振興資金が 2.3%でありまして、私どもおかげさまで 1.5%で借りておるわけでありますが、私の努力目標といたしましては、何とか 2.3%の範囲になるように今お願いいたしているところでありまして、近日中にはその回答がくるであろうというように考えております。いずれにいたしましても、可能な限り繰上償還もしながら、金利負担等々も軽減を図るように努力していきたいというように考えているところでございます。 次に、職員の意識改革についてであるわけでございますが、御承知のとおり、私が市長に就任いたしました平成5年は、まさにバブル崩壊後の非常に社会も経済も混乱期といいましょうか、変化、変革のときでございました。したがいまして、私は職員に対しまして、大きく社会も経済も変化、変革の時代を迎えておりますので、新しい時代に向けてひとつ意識改革を図っていただきたいということを申し上げてまいりましたし、同時にまた行政もサービス産業の1つでありますから、市民に対しまして親切で迅速なサービス行政ということも職員にも申し上げてきたところであるわけでございます。おかげさまで当初はかなり私も厳しく対応いたしましたので、職員が若干の戸惑いはあったというように思いますが、最近に至りましてはかなり私の気持ちを理解していただきまして、意識改革が図られているというように私は理解をいたしておるわけでございます。特に私は申し上げておりますのは、これからの地方分権とか広域行政等々になりますと、職員一人一人が企画能力を持たなければいけないということを申し上げてまいりましたし、また一を聞いて十を知るということは、言いかえますと上司に指示されたことだけやればいいじゃなくして、率先してひとつ自分みずからが企画能力を持ちながら取り組んでほしい。言いかえれば上司の指示待ちの職員であっては困るということを申し上げてきたわけであります。もっと極論を言いますと、人の仕事でもとってやるぐらいの意欲を持ってほしいということも申し上げてきたところであるわけであります。 さらには、原価意識についても申し上げてきたわけでありますが、議員も御承知のとおり、バブル経済崩壊後、企業ではリストラを行い、あるいは市民は額に汗して努力をされておるわけでございますので、行政ひとりが左うちわと言われないように頑張ろうと、こういうことを申し上げてきておるわけであります。いずれにしましても、これから職員はさらに新しい時代感覚、意識をひとつ持っていただいて、まさに最小の経費で最大の成果を上げるということは、議員からの御意見と全く私も実は同感であるわけであります。したがいまして、若干厳しい表現になったかもしれませんけれども、自分は年間総所得幾らある。月に直すと幾らある。1時間あるいは1分になるとどうなるというようなことを十分一人一人が認識していただくことによって、たとえ1分なりとも時間が浪費できないということにつながる。それが行政に対する原価意識であるということも申し上げてきております。 さらに、私だけ言うでなくして、大変業績もよろしいし、経済・商工でも大変熱心に取り組んでおります商工会議所の会頭さんにも職員に対する講習会、講演等々も行っていただいた経過があるわけであります。また同時に、平成10年度から年次計画をとりながら、まず部課長がパソコン研修等やりながら、それに対応できるようにしていこうということでパソコン研修もしてまいりました。今年はさらにいろいろ研修会等進める中で取り組んでまいりたいというふうに考えております。私も部長会あるいは部課長会議の中で厳しくものを申し上げておるわけでありますが、何と言いましても管理職の諸君が一般職員よりも一歩も二歩も先によく勉強していただいて、すべてのことを習得しないと管理職の使命は果たせないよということを申し上げてきておるわけでありまして、言いかえれば各職場が明るく楽しく、そういう能率の上がる職場をつくっていただきたいわけでありますが、そうかといって管理職が一般職員とのお仲間意識だけになってはいけないということでありまして、あるときには厳しいリーダーシップを発揮するということも必要であるということを申し上げてきておるわけであります。 いずれにいたしましても、私を含めて市民に奉仕する立場にある、言いかえれば市民の公僕である職員等々、まだまだ私は2兆円減税やるとか、あるいはもうこの時点で今回で補正予算云々とか本予算がまだ審議中にもかかわらず補正予算を組まなきゃならんとか、あるいは公共事業の追加補正を組もうとか、あるいは事業の前倒しをやろうとかということで現在国会で論議されていることは議員も御承知のとおりだというように思いますけれども、私もそのことによって景気がよくなること、上昇すること、浮揚することを願っておるわけでありますけれども、先行き不透明でありますので、なかなか特別減税をやりましても何をやりましても、将来に備えるという考え方の中で、それがなかなか景気浮揚に回っていかないという面も一面あると思います。と同時に、内需拡大と言いましても、本当に生活に困って現在必要な日用品等々に対応できないという家庭はそう数多くあるわけではございませんで、内需拡大と言いましても、例えば私のこの背広も型だとか何だとか考えなければ、私もあと50年ぐらい生きても着きれないくらいあります。したがいまして、内需拡大と言いましても、なかなか難しい面があるというように思いますが、とは言いましても何とかひとつ景気が一日も早くよくなることを、議員と全く同感でありまして、心から願っておるところでございます。 次に、清算事業団用地の活用等々の御質問でございます。私も当初清算事業団から全体で 122億円というような提示をされまして、はて困ったことだな、これをどう処理していくかということを実は悩んだわけでありますが、職員も一生懸命努力し、対応していただきまして、大宮町の土地を除きまして、おかげさまで全体では28億 7,000万円でありますが、2億どのくらいは谷田幸原線の代替用地ということで、この3月いっぱいに買収いたすことを既に議会にもお話ししてあるとおりでございます。したがいまして、今清算事業団の南口の東西、おかげさまで坪数に直して約 4,314坪でありますが、26億円で昨年9月議会で御了承いただく中で、開発公社で取得をさせていただいておるわけでございます。したがいまして、再整備、再開発をするまでの間、市民の利便性等々も考えながら土地の有効利用を図っていきたいということで、御承知のとおり、暫定的に駐車場とか駐輪場に現在活用いたしておるわけでございます。 西街区のところは月決めでやっておりますが、東街区のところは従来8時から22時、10時までということでございましたが、4月からは24時間営業してまいりたい。この24時間営業してまいりたいということは、その周辺の商店街の皆さん等々からいろいろ御要望がございまして、時間はできれば制限せずにというようなことでございますので、そのように対応していきたいというように考えておるわけであります。おかげさまで収益も比較的順調に当初の計画どおり推移をいたしておりますことを御報告をさせていただきたいと思います。 そこで三島駅周辺の再整備、再開発事業であるわけでありますが、平成3年新三島市総合計画の市民アンケートの調査の中で、第1番に挙げられておりましたのが、富士・箱根・伊豆の玄関口であるし、三島の顔でありますから、まずもって三島駅周辺の整備をと、こういうことがアンケートの調査の中で一番多かったということは、議員も御承知のとおりであります。私も全く同感であるわけでございます。そういうことを踏まえた中で、これから取り組んでいくわけでありますけれども、楽寿園の言いかえれば自然的資産とか歴史的遺産等、いわゆる地域の特性を十分生かして、これは理想といいましょうか、私の願いでありますけれども、三島駅を降りたら楽寿園の緑がすぐ目に入るというような環境面も十分配慮しながら、歩道等につきましても高齢者とかあるいは車いすの方々等も通行しやすいような、言いかえれば散策しやすいような環境づくりをしていきたいというふうに考えておるわけであります。何と言いましても、三島市はおかげさまで県下の中でも人口の伸び率は比較的高い方であるわけでございます。現在11万 800人余ということになっておるわけでありますが、私はこれからただ単に定住人口を増やすだけでなくして、交流人口を増やすということが、これまたまちの活性化につながるというように私は考えているところでございます。御承知のとおり、三島から東京まで約 100キロ圏内でありまして、ひかりだと45分です。こだまでも1時間足らずということでございますので、東名で行きましても1時間半ぐらいでしょうか。したがって、地理的条件等について言いかえれば三島は広域交流拠点地域であると言っても過言でないというように考えているところでございます。 したがいまして、これから整備手法等についてはいろいろ検討いたしておるわけでございます。県とのいろいろ協議、御指導いただきながら、市街地再開発事業等で土地の高度利用等図るとか、そういう中でまちづくりをするとか、いろいろのことについて取り組んでおるわけでございます。おかげさまで先ほど申し上げました減価補償用地、一般的には種地とも言いますけれども、それも確保ができたということもございます。現在の目標でありますが、平成15年度に土地区画整理事業に着手をしてまいりたいということで、一応事務の作業等々は進めております。国・県等関係団体とも協議をしながら、そしてまた地権者の皆さんの御理解を得るための事業説明会とかあるいは職員も個別に各家庭を訪問する中で努力をいたしておりますし、今年3月19日と20日に南口土地区画整理事業の都市計画決定に向けての説明会等々も計画をいたしておりますし、私も1回は出席いたしましてお願いしてまいりたいというように考えておるわけであります。 何といいましてもこの事業を進めるには、地権者の御理解、周辺の市民の皆さんの御理解、そしてまた広くは市民全体、もちろん議会の皆さんの御理解と御協力をいただかなければいけないということになるわけであります。しかしながら、さらにそれに加えて一番問題になりますのは、配慮しなければならんのは、どんな業種をどういうものをキーテナントとして対応するかと、こういうことでありまして、今こういう状況でありますから、なかなかいいキーテナントが確定しないというような状況にあります。しかし二、三希望がないわけではないわけでございます。しかし大きな事業でありますので、じっくりそこらを検討いたしまして、将来において悔いを残さないような、そういうテナントが入って本当によかったというようなことにならなきゃいけないわけでありますから、そういうことで取り組んでおります。また議員の皆さんからもこういうような優秀なキーテナントもあるよというようなことがあれば、また教えていただければというふうに思うわけでありますが、平成15年ごろを目途に取り組む計画は立てておりますが、今申し上げたようなそういういいキーテナントがどう対応できるかということについて、そこらの問題等考えてまいりますと、若干の着手の時期のずれもそういう理由の中で発生することもあり得るということ、事を急いで後顧の憂いのないようにしたいと思いますから、そういうこともあのときに15年と言ったじゃないかということでなく、そういうような諸条件が整った場合には、そういう方向でいきたいという考え方であるということをぜひ御理解をいただきたいと思います。 それでは、ちょっと時間がなくなりました。ちょっとはしょります。ふるさと創生事業の関係でありますが、(仮称)宿場太鼓と言っておりますが、議員の御承知のとおり「三島囃子」とか「農兵節」等々がございます。これを軽々しくということは毛頭考えておりませんで、こういう伝統芸能を生かしながら、いろいろの三島のイベント等で清水町とか長泉町とか天城湯ケ島町等々から太鼓の応援をいただいているということもございますので、これから十分検討していきたいというように考えておるわけであります。 商店街の振興対策でありますが、いろいろ御意見を聞きました。梅名の状況も私も承知をしております。かつて三島市は7館も映画館があったことがございますので、文化のまちといっても梅名に1つできたというものの、できれば街中に1つぐらいあればと思います。したがいまして、今ネクステージにつきましては管財人がつきまして、今清算業務に入っております。会議所の会頭ともいろいろ協議をいたしておるわけでありますが、全部清算事務が終わりまして、適正価格になれば買ってもよろしいという人がないわけでもございません。私は会頭にもこんな話をしましたよ。どうですか、三島の企業の方々が出資し合って、今議員からもお話があったような人が集まるようなそういう施設もつくって、例えば映画館とかそういうものを各企業が出資して、それで自分たちの従業員が行くときには割引をするとか、何とかそういうことも1つ考えたらどうですかというようなお話もいたしておるわけでありまして、そんなことも視野に入れて検討していきたいというように考えておるところでございます。 それから、(仮称)いきがいセンターの関係でありますが、私はもっと本当は郊外の駐車場の広いところへということで考え、シルバー人材センターにお話し申し上げたわけでありますが、なるべく交通機関の利便性のいいところ、できれば街中へほしいというようなことで、旧大宮町の保育所のところへと、約 200坪程度の敷地でありますが、そこへ 100坪程度の建物をつくっていきたいというように考えております。したがって、シルバー人材センターの皆さんが中心となる1つのセンターでありますけれども、広く高齢者の皆さんにもいろいろひとつ利用していただくというようなことについても、シルバー人材センターにも自分たちのものだからってぐっと抱えるでなくて、そういう点も配慮してほしいということは申し上げておきたいというふうに思います。 それから、社会保険三島病院の役割でありますが、議員のおっしゃるとおりであります。平成12年中に痴呆を中心とした老健施設 100床が完成することになっておりますし、平成13年に一般病棟 163床が完成すると、こういうことになっております。したがいまして、あの周辺の方々が遠くへ行ってしまいますと、いろいろな関係において不便を来すという議員の御指摘でありますが、私もそういう面が一面あろうかと思います。したがいまして、移転の暁には可能な限り交通機関のバスの増発等々お願いする中で対応しなければいけないというように考えておるわけでありますが、そのことについてもこれから今議員からの御意見を踏まえた中で検討してまいりたいというように考えております。 それから、介護保険モデル事業についてでありますが、既に平成9年でも11市から実施をいたしておるわけでありまして、平成10年度は全部やるということになっている。そういうことの中で全部の市町村でやりましたいろいろそのものを厚生省へ送りまして、厚生省がそれらを参考にしながら、より詳細にわたっての計画といいましょうか、そういうものをつくるということになっておるわけでありまして、したがいまして、三島市も昨年1人そのために増員いたしておりますが、今年あと3名増員いたしまして、とりあえず4人体制で介護保険準備室を設置するという計画を組んでおります。しかし、まだ未知の点がございますので、4人体制で取り組みまして、もしそれでは足りないということであるならば、年度中途でもその対応は考えなければいけないというように考えております。何といいましても、該当者に対する認定が難しい。ですからこの間市長会でも各市町村バラバラでなくて、できれば県が中心となってそういうものをつくってというような御意見も言っておるわけでありますが、この間テレビでのインタビュー5人やりましてみんなバラバラですからね、非常に難しいと。これらも十分配慮して取り組んでいきたいというように思っておるわけであります。 以上でありますが、ごめんなさい。ちょっと時間が長くなりましたが、親切に答弁いたしましたから。 ◎教育長(長谷川文克君) 次に、小・中学生の殺傷事件に関して、道徳教育、心の教育をどう進めていくかについてでありますが、ナイフの問題だけでなく青少年の覚せい剤等、また、いじめ問題等大変危惧しておりました。幸いにして児童に関しては大きな問題はありませんでしたが、いろいろ中学生による問題が、ナイフ等連鎖的に起こってきました。そこでこれを踏まえて豊かな心、思いやりの心を育てていかなければならないということで、社会環境の悪化を何とか防止するために、大人の責任も含めて考えていかなければならないと思います。このような中で社会浄化を図る必要があります。これは家庭、地域、学校が連携を強化する中でやっていかなければならない重要課題と考えます。特に思いやりの心を育てるということは、今何が大切か、あるいはあいさつ運動、それから感謝の気持ちを育てること。今子供たちに欠けているものを育てていかなければならない。その中で耐える心も不足しているというように考えております。そこで責任回避ではありませんが、家庭教育を見直す必要があるというふうに考えますし、道徳教育では、ただ道徳というように規範を教えるという形ではなくて、実践力をを高めるというような心の変容を図るというような面を考えていかなければならない。そこで今後はゆとりの中で生きる力を育てるというような面を実践活動で進めていきたいと考えております。以上です。 ◆3番(内田勝美君) 教育長に今1つお願いをしておきますけれども、私も小学生のときはがき大将で、おっかない先生がおりまして、廊下に立っていろと、バケツを持たされまして立ちました。だけどのその先生は、それが終わった後ちゃんと教員室へ呼んで、その日のやったことを教えてくれました。そういう先生を私は育ててほしいなと、こういうふうに思っております。ぜひよろしくお願いをします。時間がございませんので、終わらせていただきます。 ○議長(勝又国信君) 以上で3番 内田勝美君の発言を打ち切ります。 議事の都合により、15分程度休憩いたします。                         午後2時3分休憩                       -----------                         午後2時32分再開 ○議長(勝又国信君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 次に、公明を代表して、25番 国府方政幸君の発言を許します。     〔25番 国府方政幸君登壇〕 ◆25番(国府方政幸君) 公明を代表して質問をさせていただきます。 急速なテンポで進む高齢社会の問題は、合計特殊出生率が 1.5人を割った少子化の問題と相まって、日本の将来を展望する上で避けて通れない最も重要な課題であります。1992年の推計人口をもとにした厚生省の社会保障給付と負担の見通しの試算を見ると、所得の伸び率を2000年までを1.75%、2001年以降を 1.5%とした場合、1995年度における年金、医療、福祉などの社会保障給付の合計は65兆円で、国民所得比は17.5%であるのに対して、30年後の西暦2025年には社会保障給付費は 210兆円となり、国民所得比では37%にも及ぶと見られております。さらに医療費を見ると95年度の24兆円は、2025年では約 4.5倍の 107兆円になると見込まれております。少子・高齢化の問題は21世紀の経済に暗いイメージを投げかけていると言っても過言ではありません。国における抜本的な制度改革の必要性はもちろんですが、地方においてもこの少子・高齢化の問題をどうとらえ、対策を講じるかがこれからの多方面にわたっての大きな課題であると思います。 人生80年の時代に60歳の定年からの20年間の引退生活は余りにも長いのではないでしょうか。60代はまだまだ現役第一線の闘士であります。この議会を見てもますますお元気な方たちばかりであります。この60歳以降の方たちの経験や活力をどのように社会に取り入れ、生かしていくか。これは高齢者の生きがい対策だけではなく、健康と増え続ける医療の問題にも大きくかかわるものであります。施政方針で高齢者福祉の取り組みの1つとしてシルバー人材センター等への支援や高齢者いきがいセンターの建設を述べられておりますが、元気なお年寄りの活躍の場をどう提供するか。三島市としても1つの重要な施策であると考えていくべきであると思います。高齢者就業機会の場について、市長のお考えをお尋ねいたします。 また、住宅対策として住宅マスタープランが10年度に策定されるわけですが、高齢者の住宅問題をどのようにプランに盛り込んでいくお考えなのか。さらに、市営住宅の建て替えを年次的に実施していくとありますが、高齢者世帯の問題にどのように取り組んでいくのかお尋ねをいたします。 2000年から実施される介護保険制度については、法案の制定に当たり、制度全般にわたり5年後までに見直しを含めた検討を附則の中に盛り込むなど、いろいろな問題が指摘されております。しかし実施が決まり、保険者が三島市である以上、最良のサービスを提供できる対策を立てなければなりません。先進事例のない全国一斉のスタートであり、実質介護認定の作業は実施前年度の10月から始まるなど、手さぐりの大変な作業が待ち受けております。しかし福祉といっても人で決まります。制度の整備もさることながら、ここに携わる人づくりが急務ではないでしょうか。介護保険制度が始まり、いろいろなニーズが必要とされます。三島市として福祉を支える人づくりをどのようにするのか、市長のお考えをお聞きいたします。 次に、三島市の3分の2を占める恵まれた箱根西麓をどのように生かしていくか。これは市の活性化を考えるとき、避けて通れない命題であると思います。イギリスやフランス、ドイツなどのヨーロッパでは週単位の休暇や終末を美しい緑にあふれた自然や景観を求めて農村で過ごすグーンツーリズムが普及しております。日本では平成4年に緑豊かな農山村でのゆとりある滞在型余暇活動と名づけられたこのグリーンツーリズムという言葉が登場したわけですが、現在山形県では豊富なグリーンツーリズムの資源を生かし、18のモデルコースを設定しています。そのキャッチフレーズには1泊2日の体験農業、数日間の農村滞在、山形の旅は自由自在、また、土、風、太陽、豊穣の台地で1日百姓などアウトドアライフの盛んな今、実に魅力的な内容となっており、多くの人々を集めております。豊かな自然とたぐいまれな景観、農業指導の技術なども含め、周辺には富士山や伊豆の観光地を控えた箱根西麓は、立地条件としては申し分ありません。市や地域の活性化ばかりではなく、農業従事者の高齢化や後継者不足の問題など農業を取り巻く問題の新たな解決策としても考えられるのではないでしょうか。懸案である山中城周辺整備や道の駅の構想も盛り込んで、余暇と観光と体験農業を組み合わせたこのグリーンツーリズムの可能性を箱根西麓で探ってみてはいかがでしょうか。考えをお聞きいたします。 次に、新墓地建設についてでありますが、同僚の秋津議員を初め会派として何度となく取り上げてまいりました。施政方針の中にも二、三の候補地があり、本年度に場所の選定をしていくとありますが、いつごろまでの完成を考えていらっしゃるのか、その見通しと墓地の形態の考えがあればお尋ねをいたします。 次に、教育の問題についてお尋ねをいたします。子供たちの凶悪犯罪や自殺、陰湿ないじめなど、私たちの想像をはるかに越えた事件が絶え間なく起こっております。きょうのニュースでも埼玉県の中学1年生が同じ1年生をナイフで刺し殺すという事件が起こりました。今教育に求められているものは、子供たちの持つそれぞれの個性と能力をいかに伸ばし、心豊かな人生を力強く生き抜くための心の教育、人間の教育ではないでしょうか。市長はものの豊かさよりも、豊かな思いやりの心をはぐくむ教育をさらに進めていくと施政方針でも述べられておりますが、時間をかけて検討する余裕は既にありません。具体的にできるところから一歩踏み出さなければならないと思います。栃木県鹿沼市の中学ではよしあしはともかくとして、新年度から中間と期末のテストを廃止する方針を決定いたしました。昨年視察に行った福島県三春町の岩江中学校では、藤幡議員も一般質問で取り上げておりましたが、生徒の自主性を最大限に尊重し、制服も基本的に自由、校則も始業のチャイムもないオープン教室の学校運営が行われ、子供たちは生き生きとしておりました。三島市は子供たちに足りない心の教育に具体的に何をしていきますか、当局に考えをお尋ねいたします。 小・中学校の児童・生徒に対してボランティア活動や社会の実体験活動を今行っている形態ではなく、しっかりとした教科として取り上げていくことができれば、心の教育の充実につながると思います。福祉のマンパワーの1つの活動としてもいいのではないかと思います。いかがでしょうか、考えをお聞きいたします。 次に、錦田小学校移転改築について、施政方針にもありますのでお尋ねをいたします。当初平成11年4月開校予定で計画が立てられていたわけですが、その後地主の方たちとの用地の問題などがあり、現在も交渉中であると聞いております。当初予定をしていた借地から買収へとの話もあるようですが、見込みとしてどのようになっているのかお尋ねいたします。 買収となると南高の買収単価が約坪18万から19万円ぐらいですので、買収予定希望がどの程度になるか定かではありませんが、10億近い金額がかかるような話もあるようです。買収にかかる用地費や校舎等の建築費の予定、国の補助金などわかればお聞かせください。 他に用地を求めて移転をするとなると、当然跡地の問題も考えなければなりません。そこで1つの考え方として、錦田幼稚園の敷地も含め錦田小学校の跡地は体育館やプールはそのまま残し、新たにゲートボール場やテニスコート、サッカーコートなどを備え、ジョギングなど市民が自由に使える錦田運動公園として残してはいかがでしょうか。テニスコートやサッカーコートなどが備えられれば、南高跡地に予定をしている運動公園にソフトボール施設を移転することにより、現在ある錦田グラウンドの機能が他に分散されることになります。約 2,540坪ある錦田グラウンドの土地を錦田小の用地買収のために思い切って処分をしてはいかがでしょうか。無謀な考えかもしれませんが、柔軟な思考で物事を考えていくことも、これからの行政にとって必要であると思いますが、いかがでしょうか。市長の考えをお聞かせください。 公立幼稚園の3歳児就園については、何度か一般質問でも取り上げております。平成13年までに入園希望の3歳から5歳児の就園をさせるという文部省の方針に沿って、三島市幼稚園教育振興計画策定会議が行われたと思いますが、3歳児就園に向けてどのような検討がなされたのか。また年度の中途からでも実施するということを施政方針で市長は述べられておりますが、統合の問題も考えれば、以前から提案をしているように、みかど幼稚園で来年度から実施をすべきだと思いますが、いかがでしょうか、お尋ねをいたします。 教育の最後の問題として、以前提案をいたしました市独自の奨学金制度について子育て支援の意味からお尋ねいたします。国民金融公庫の調べによると、昨年の高校生以上の1人当たりの年間教育費は約 173万円にも上り、平均所得 811万円の24.2%を占めていることが報告されています。家計に大変な負担となっております。日本育英会などの奨学金制度は、親の年収や成績などの制約があり、狭い範囲に限られているのが現状であります。今月3日公明の党として所得制限のない入学金も貸与の対象となるなどの内容を盛り込んだ奨学金制度の創設を提言しております。教育費が家計の大きな負担となっていることは少子化の大きな原因と考えられるのではないでしょうか。昨年の一般質問でも伺いましたが、市独自の奨学金制度について、市長の言われる子育て支援の一環として早い時期の実施が必要と思われますが、どうでしょうか、お尋ねをいたします。 最後に、財政に関連をしての質問をいたします。平成10年度の地方財政収支見通しを見ると、歳出総額では前年度比0%の伸び、地方一般歳出はかつてないマイナスの伸びとなっております。地方交付税は地方財政運営に最大限に配慮して所要の額を確保したと国では言っていますが、 2.3%という大変に低い伸びとなっております。政府の景気対策、経済政策の失政は、そのまま地方財政にはね返っております。先ほども述べた少子・高齢化社会に伴う社会保障費や医療費、社会資本の整備など財政を圧迫する要素は数多くあり、三島市でも課題が山積をしております。的確に先を見据え、長期的展望に立った市財政のあり方が今求められていると思いますが、財政改革や市財政の今後の見通しについて、先ほどの内田議員と重複のしない答弁がありましたらお聞かせください。 経費の節約や補助金の見直しについては、大胆な改革を行うときが来ていると思います。10年度予算で補助金を伴う事業は 218件、予算額では7億 1,900万円となっており、そのうち市単独では 178件で約4億 3,200万円を占めております。1つの公益的な事業をするに当たって、その目的達成のためにこの部分で努力をしたが、これだけ不足する。そこに補助金が出されるわけであります。市単独で昭和20年代から続けられている補助金が7件、30年代から続けられている補助金が13件もあります。補助金を交付されながら決算書では繰越金が出ている信じられないものもあります。時代の変化に応じて古い予算をスクラップして新しいまちづくりのための予算を組んでいくスクラップ・アンド・ビルドが必要であります。新年度予算では厳しく査定をしたとのことですが、31件の補助金が廃止され、新たに18件がつけられております。一たん予算がつくとなかなか落とせないのが現状ではないかと思います。そこで補助金に3年ないし5年の期限を設け、どんな補助金でも期限が来ればそこで打ち切り、必要ならば新たに新規事業として予算の要求をするというサンセット方式を取り入れてはいかがでしょうか。削減を考えなければならない補助金の今後の取り組みとサンセット方式についての見解をお聞きいたします。多岐の質問にわたりました。内田議員と重複しない答弁で結構です。よろしくお願いいたします。 ◎市長(石井茂君) 国府方議員の質問にお答えいたしますが、質問の中でいろいろと御意見、御提言等いただきましてありがとうございました。また、日ごろ公明の議員の皆さんにも何かとアドバイスをいただいておりまして、ありがとうございます。 それでは、お答えいたします。高齢者いきがいセンターにかかる、いわゆる元気なお年寄りの活躍の場をどう提供し考えるかと、こういうことであります。議員も御承知のとおり、65歳以上をもって高齢者と定義づけておるわけでありますが、人生80年という時代を迎えておるわけでありますから、65歳をもって高齢者という表現はいかがかなと実は思う面も一面あります。この間も市老連の高木会長さんともお話しする機会があったわけですが、市長、今ね、老人会へ入る人が少なくて困るよと、こういう話がありました。私も昨年11月で古希を迎えたわけでありますから高齢者であるわけでありますが、まだ老人会へは入っておらないわけでありますが、いずれにしましても、65歳、70歳、75歳でありましても、まだまだ社会の先頭に立って活躍されている方々がたくさんございます。したがいまして、私はこれから高齢者の生きがいの1つといたしまして、自分が高齢者でありましても、お元気な方は自分たちの仲間のお世話をするとか、そういうことも必要になってまいりますし、それも私は高齢者の生きがいだろうというふうになっていくだろうと実は考えているところであるわけでございます。 内田議員にもお答えをいたしたわけでありますが、シルバー人材センターにつきましては、シルバー人材センターの皆さんが、言いかえれば長い経験とか知識とか技能等生かす中で社会に貢献する1つのセンター、拠点として対応するというものでございますから、言いかえればまずいきがいセンターが拠点であると言ってもいいではないだろうかというふうに思うわけであります。そしてまた老人クラブの方々は、私ども町内でもそうでありますが、公園とか神社とかあるいは河川の清掃等々でも大変張り切ってやっていただいておりますし、同時にまた芸能祭とかゲートボールとか輪投げ大会とかスポーツ大会とか、いろいろな実は活動を行っておるわけでありまして、私も必ずそのような行事がありますと激励のごあいさつに伺うわけでありますが、市長ね、私はもう今年80になりましたけれども、まだまだ元気ですよと。80歳以上のゲートボール大会もあるんです。そういうことでとにかく80になりましてもこんなゲートボールができたり、健康でいられることは全く幸せだと、こういうような実はお話があるわけであります。 したがいまして、いろいろの社会に貢献するいろいろのシルバー人材センター的な面もありしょうし、また同時に生きがいといたしましては、多くの仲間と一緒にふれあうこと。よく私は言っているんですけれども、みんなしてふれあいながら何でも話し合いができるというお友達が一人でも多い人が人生の一番幸せな人ですよと、こんな話をいたしておるわけでありまして、言いかえれば社会に貢献することも1つの生きがい、同時にまた多くの仲間とふれあうことも1つの生きがいというように考えておるわけでありまして、これからもシルバー人材センターあるいは市老連等に対しましても、いろいろと要望を聞く中で生きがいを踏まえた中でのいろいろの施策を講じてまいりたいというように考えておりますので、具体的に市長こんなこともどうだということがございましたら、また後で教えていただければありがたいというふうに考えてお願いをいたしておきたいと思います。 それから、次に高齢者住宅対策のうち、住宅マスタープランに高齢者の住宅問題をどう盛り込んで進めておるか。と同時に、また住宅マスタープランの策定はどうかということの御質問であります。住宅マスタープランの策定は専門業者に委託をいたしまして、平成10年度中に作成してまいりたいというように計画を立てておるわけであります。このことは三島市における住宅の現状とか需要実態を把握し、官民の総合的な見地に立って、かつ地域の特性に応じた住宅の供給計画の策定を目的といたしておるわけでございます。議員も御意見にございますように、高齢化は着実に進展をいたしておるわけでございます。したがいまして、高齢者対策住宅についても調査計画を踏まえて、将来どうあるべきかを、またどう取り組むべきか等々についても広範にわたって検討していくことが重要な課題であるというように考えておりますし、そのようにまた取り組んでまいります。 また、市営住宅の建て替えの中で高齢者問題をどう取り組むかということでありますが、市営住宅では平成4年から高齢者向け住宅に取り組んでまいりましたが、ちなみに申し上げますと梅名北住宅D棟では12戸のうち高齢者のいる家族用2戸、梅名西住宅B棟では15戸のうち高齢者及び障害者のいる家族用1戸であります。それから徳倉住宅は24戸のうち高齢者単身用6戸、高齢者及び障害者のいる家族用を2戸など取り組んでまいりました。また本年3月ここで完成をいたしますところの千枚原住宅A棟では14戸のうち高齢者単身用4戸、高齢者のいる家族用2戸ということで計画をして、建設に取り組んでおります。また平成10年、11年の2年かけて建設を予定いたしておりますところの千枚原住宅B棟では20戸のうち高齢者単身用4戸、高齢者のいる家族用2戸を計画いたしておるわけでございます。今後建て替え、また新たに市営住宅も待っている方がたくさんございますので建てなければいけないというように考えておるわけでございまして、今後の建て替えとか新たに建設するものにつきましても、可能な限りただいま申し上げたようなことで対応、取り組んでいきたいというように考えているところでございます。 介護保険につきましても、先ほど内田議員にお話し申し上げたわけでありますが、平成12年3月ということで介護保険が始まるわけでございます。率直に申し上げましてまだ国の方から細部にわたるものはまだ来ておりません。しかし現在の状況の中で対応できるものは当然ながら対応しなければいけないわけでございますので、先ほどお答えいたしましたように、昨年度1名高齢者福祉課へといたしましたが、今年は現状考えておりますのは3名ということでございますけれども、まだ未知な点もございますので、それだけで果たして対応できるかどうかということについてもわからないわけでありまして、いずれにいたしましても、モデル事業等々具体的なもろもろの事例をつくる中で取り組むということでございますが、しからばモデル事業にどういうように取り組むかという細部につきましても、今県ともいろいろと協議をいたしているわけでありまして、二、三日のうちにはそこらはより具体的に出てまいるであろうというふうに期待をいたしておりますので、それを踏まえた中で今後取り組むということでございまして、いずれにいたしましても、スムーズに円滑に対応できると。そういう1つの方法として取り組むということでございます。 次に、余暇と観光と体験農業を組み合わせてグリーンツーリズムの可能性についてでありますが、グリーンツーリズムは緑豊かな自然に親しみながら旅行ということの解釈もあろうかというふうに実は思うわけでありますが、これらの拠点となる名所や観光施設といたしましては、議員もおっしゃいましたように、山中城の跡とかあるいは旧東海道石畳等含めた中で周辺の整備に取り組んでおるわけでございますし、同時にまた道の駅構想についても現在進めております。当初私が中部地建へまいりまして、当時の松田局長にお話ししたところ、全くいい御返事をいただいたわけでありますが、その後国の財政状況等々もありまして、だんだんだんだん国の考え方が縮小といいましょうか、言いかえればお金を出す方が幾らか制約をしてきているという面も実はあるわけでありますけれども、山中城まつり等々もやりましても、常に駐車場の問題等々の問題が多く発生をいたしておるわけでありますので、道の駅構想につきましては、現在建設省と協議をいたしております。その協議の中身はどの程度のことを国がやるのか、市がどう対応すべきかというようになことであるわけでありまして、国が所有している土地が約 6,600平米ございます。それにプラスいたしまして今私ども考えておりますのは2万平米程度のものというように考えているところでございます。したがいまして、駐車場とかあるいは売店とかトイレ等々どのように対応するかということを建設省との協議中であるわけでございます。 ちなみに申し上げておきますが、先ごろ三島駅の駅長さんといろいろ三島市の活性化のことについて協議したことがあります。そのときに市長さんひとつ全国から三島市へと集まる計画をひとつしてみましょうかというようなお話がありまして、4月12日に全国から約 1,000人が三島市を訪れるということに一応決定をいたしていただいたわけであります。時間帯をずらしまして50人程度のグループということになりましょうが、それは三島駅を出発いたしまして、最初接待茶屋のところからずっと下りまして山中城、それから石畳、三嶋大社を経由して三島駅へ帰ると、こういうことの計画であるわけであります。三島市は御承知のとおり、笹原から国1へ通ずるまでの 3.5キロはおかげさんで昨年9月完成いたしております。その上の接待茶屋約2キロありますけれども、これは函南町の区域になるもんですから、いずれにいたしましても、函南町にお話を申し上げて、函南町の地域と言いますが、実際には三島に一番かかるようなところでありますから、これは昔の状況がかなり残っておりますから若干整備すればと思います。したがいまして、職員に指示いたしまして、4月12日までにひとつ両サイドをきれいに刈り込んで、ひとつ印象よくしておこうよと、こういうことを申し上げておるわけでありまして、その状況によりましては毎年計画をしてくれると、こういうことでございますので、これをいい1つのチャンスととらえまして、取り組んでいきたいというように考えておりますし、また、その対応についてはいろいろ検討していきたいと思います。 もう1つ、パサディナから笹原の畑総やりましたところありますね。それから国1へ通ずるわけでありますが、畑総のところも韮山街道の整備を今県に函南町と協議をしながら取り組んでおるんです。これはかなり高額の補助金でありまして、75%が国・県の補助金、25%が地元ということでございまして、4メートルになりましょうか、5メートルになりましょうか、道路をつくって、歩道も十分つくる中で、いわば花街道散策ウォークの場というようなことも考えていきたい。そうすることによって今議員からも御提案のありましたこと等との整合性が持てるであろうというふうに考えております。いずれにいたしましても、箱根西麓を有効に活用しなから、三島へ訪れていただく入り込み客ということになりましょうか、言いかえれば交流人口を増やすことによって、にぎわいのまちづくり、三島市の活性化の一助になればということでいろいろ取り組んで計画をいたしておるわけでありますが、ぜひまた御協力をいただきたいと思います。 それから、新墓地建設、言いかえれば市営であります。これは私が市長就任当時から国府方議員さん等々から1つの政策協定ということではありませんけれども、強い要望といたしましてお話を承っておるところでございます。現在のところの拡張も考えたわけでありますけれども、御承知のとおり、急傾斜地でありますので、おじいさん、おばあんさんが墓参等についてはいかがかなと、こういう感がいたしました。しかしそのすぐ隣接で全体の墓地用として計画決定をいたしているわけでありますが、それへ一部かかる隣接のところで、ある業者が処分場として使っているところがあるんです。場合によりましたらそれを云々というようなお話がございますので、ここなら問題ないなというように考えている。それが1点あります。 それからあと2点は、川原ヶ谷の大字の皆さんが大字が持っている土地を市長、協力してもいいよということがございまして、私も1回見に行きましたし、担当の部長、課長にも見させておるわけでありまして、いずれにいたしましても、施政方針でも申し述べておりますように、今年は何といたしましても場所の選定をし、今後の計画等々にも取り組む体制はつくっていきたいと。まずもって場所を最低でも10年度には場所を決めていきたいということで努力してまいるつもりであります。ということであります。努力してまいります。 次に、錦田小学校の移転改築についてのお尋ねでございます。御承知のとおり、昭和30年代から40年代に建った校舎でありまして、率直に申し上げまして老朽化していることは事実であるわけでございます。同時に、また私が移転をということをお話し申し上げて、またその学区の議員の皆さんにもお集まりいただく中で、いろいろお話し合いをしたことも実はあるわけでございます。と申し上げますのは、あそこが2段校庭でありますし、使い勝手が悪いということ等もございますし、教育は人づくりが基本でありますからということで、より使い勝手のいい環境のところで今公民館の南側ということをお話し申し上げたわけでありますが、お話し申し上げる前提といたしましては、その地域の方々の意向を教育委員会から調査させたところ、ほとんどの方々が教育のことでございますから借地で結構でございますと、こういうようなお話であったわけでありまして、今錦田小学校のところは六千何百平米ずつ、約半分市有地、それから借地ということになっておるわけであります。ちなみに申し上げますと、当初借地でもよろしいといった状況が、現時点では81%の方が買収もしくは替地と、代替地ということはいわゆる買収と同じでありますから、そういう状況になったわけであります。したがいまして、用地代だけでも約10億円ということが議員のおっしゃる数字とほぼ同じであるわけであります。いずれにいたしましても、現在の敷地よりも広くということの中で、公民館のところを含めて約2万平米ということを計画いたしておるわけでありますが、まだ実のことを言うと2万平米では文部省が定めてある面積より若干狭いということもありますが、今考えておるわけであります。 そこで今後の計画でありますが、老朽化しているというものの耐力度診断をやりましたところ、まだ一部補助対象にならないという面がございます。したがって、10年度では何としてもひとつ補助対象にしていただけるような結論を出していただくように努力してまいりたいというふうに考えておるわけでありますが、12年、13年度、2カ年計画ということを今現在は考えているところであります。しかし用地買収等々が完全に対応できないうちに買えるところから買えばいいというものじゃありませんで、同時に対応しないと時間もかかると、より後がということがありますから、そこらの用地の買収とかあるいは借りることについて、また代替地の問題等々もこれから詰めなければいけないわけでありますが、それが順調にいけば、今申し上げた12年、13年度で考えていきたい。 ちなみに申し上げますと、用地買収費を含めまして約三十三、四億円かかるであろうと、これは校舎、プール、体育館を含めまして。このうち約10億円程度が用地買収というふうに御理解いただければ、そう間違いないと思うわけであります。したがいまして、それに対する全体の文部省の補助金はどの程度かということでございますが、現在推定でありますけれども6億 3,000万程度であろうというふうに考えます。したがって、あとのものは地方債ということになるわけでありますが、補助対象になるもの、言いかえればこれだけのものをつくりましても、これは余分だとかということで補助を切られちゃうわけです。ですから要するにその補助対象になる地方債につきましては、交付税で50%対応するということにルール上はなっております。本当は全体が2分の1になっておるんです、補助金は。しかし現状地方交付税はそういう形になっております。 そこで跡の活用方法でありますが、議員も御承知のように、体育館もありますし、プールもありますしということ等々もございますので、将来課題、文化プラザ的なものは若干先になるといたしましても、現在の塚の台にございます錦田グラウンド的なものということで活用の方法も考えられるであろうし、将来はそこへと文化プラザということも考えられるであろうというふうに考えます。そういうことで塚の台にある土地につきましても、議員の御意見のように、私も錦田小学校の方へとグラウンドが移るわけでありますから、その財源確保のためにその処分等々も当然検討していかなければならんであろうというふうに考えておるわけであります。ということでございます。 次に、今後の財政展望あるいは補助金等の対応等につきましては、十分私の意向を踏まえた中で、財政部長が取り組んでおりますから財政部長から答弁をさせます。 ◎財政部長(落合光一君) 次に、行財政問題の中の長期展望に立った市財政の考え方と、こういうことでございますけれども、平成10年度の地方財政計画は、国の財政構造改革と同一歩調ということで、対前年度比では 0.0%ということでございました。地方の一般歳出は前年度に比べて 1.6%減ということで策定されております。三島市の一般会計におきましては、歳入の根幹をなします市税につきまして、最近の景気の低迷に加えまして住民税の特別減税、それから法人税率基本税率の引き下げ等税制改正があったわけですけれども、それの影響によりまして前年度と同程度 0.5%増ということですけれども、少しの増しか見込まれないこと。また国庫の負担金、補助金につきましては、国の財政構造改革に基づきまして、その一部が廃止されました。こういう厳しい財政環境の中でございましたけれども、三島市の予算は前年度対比で 1.8%の増ということで編成をいたしました。 それから、御質問の少子化、高齢化が進む中でその対応が国、地方を通じての大きな課題となっているのは事実でございます。平成9年6月1日の総務庁の発表によりますと、15歳未満の人口比率が 15.46%、65歳以上の人口比率が 15.50%ということで、このとき初めて若年者と高齢者との比較が逆転したということでございます。また、最近これは平成9年1月ですけれども、厚生省の人口問題研究所の推計によりますと2015年には65歳以上の高齢者が4人に1人となる、こういう高齢化社会が到来するということが予測されております。当然これに伴いまして今後医療費や福祉関係経費の増、それから家庭内の介護等が大きな問題となってくるというふうに考えられております。国の高齢化率、これは昨年の秋10月1日ですけれども15.7%、三島市はその時点で13.8%という高齢化率で比較したら三島市はまだ低い状態でございますけれども、今後高齢者保健福祉計画を推進して、在宅介護支援や給食サービスを初めといたします各種在宅福祉サービスの充実を図って、また平成12年度からの介護保険制度が円滑に実施できるように、新年度介護保険の準備室を設置して、その体制づくりをしたところでございます。 それから、少子化対策につきましても児童育成計画、エンゼルプランの策定等に取りかかってまいります。さらに地方分権とまた権限移譲によりまして、市民に密着した行政が進められつつありますので、施政方針でもうたわれておりますように、最小の経費で最大の効果を上げるべく、これから経費の節減、行政のスリム化など図る中で、将来の財政需要にこたえていきたいと考えております。 それから、2点目の補助金の効率的な見直しということでございますが、国の方では先ほど申し上げましたように、財政構造改革、これに関連します特別措置法によりまして、使用経費にかかる量的縮減目標ということで、歳出全般について徹底した見直しが行われました。それに関連いたしまして、国庫負担金、補助金の一部が廃止されることとなったわけでありますが、三島市におきましては、がん検診関係負担金で約 6,900万円、それから沼津にございます休日夜間救急医療センター運営費の補助金で約 2,300万円、それから生活保護の適正化運営対策事業、この補助金で約80万円、合わせまして 9,280万円の補助金、負担金が廃止され、その分三島市の歳入が減ということになってきたわけでございます。 補助金の見直しにつきましては、一般会計では平成10年度の予算案で 208件、総額約6億 8,200万円余の補助金がございますけれども、この中には国・県の補助金の伴うもの、いわゆる制度的に支出しなければならない補助金が46件、金額にして2億 8,540万円ほどございます。市は国や県と違いまして、直接市民とのかかわりが強くございますので、削減することについてはなかなか難しい面がございますが、新年度の予算編成に当たりましては、可能な限りこの問題に取り組みまして市単独運営費、それから事業費の補助金につきましては、前年度に比べて約 5,700万円ほど減少いたしました。その中で単年度限り、それから事業の終了等に伴いまして当然廃止となったものを除きまして、前年度対比では 2,100万円ぐらいを削減したという結果になっております。市長も常々申しておりますが、補助金の性格は足らざるを補うということでありますので、団体等の事業内容の実態などをより精査し、今後もさらに見直しを行ってまいりたい考えております。また、ここですべてのものを一度にというのはなかなか困難な面がございますが、議員が言われるとおり、今後期限を定めるサンセット方式等の導入など、今後補助金のあり方につきましては、さらに検討してまいりたいというふうに考えております。 ◎教育長(長谷川文克君) 次に、豊かな思いやりの心をはぐくむ人間教育ための具体策についてでありますが、さきの内田議員の質問で少しの部分触れましたけれども、今の子供たちに不足しているのは、素直な心とか人を思いやる心、耐える心、こういった点が不足しているというようなことで、これをやはり重点課題として考えていかなければならないと思います。学校の中で思いやりの心として現在世の中がスピード化しておりますので、子供の生活にもゆとりが必要になっているというようなことで、日課の中でゆとりを生むこと。それから心が非常にゆとりがないから心のひずみが出ているというような、こういった面を考えまして、じっくりと話を聞いたり、そういう時間が欲しいと。そしてまたよく考えるというような、こういった点を考えていかなければならないと思います。友達同士ゆっくり話をする時間、先生と心を割って話し合う時間、特に学級担任の先生以外に例えば校長、教頭など学年主任を含めて多くの人とのかかわりを持たせるような方策を考えたり、校長室をオープン化して入り口をあけておくとかというような形で、何か人とのかかわりを意図的に持つというようなこと。あるいは異年齢による活動、飼育栽培活動、具体的には稲作体験とか生き物を飼うなど、いろいろな自然とのふれあいを考えていかなければならないと思います。特に心を開くあいさつ、ありがとう、感謝の気持ち、これをいろいろな場で実質的に考えていきたいと。子供が伸び伸びと生活できるような創意工夫ができるように、余り細かい点を指示するというようなことなく、この問題に関しては県の方の施策の中にも教育の重点というような点を来年度は省いていこうと。校長が創意工夫を持って教育計画を立てられるようにするというような、いわゆる生きる力をいかに育てるかというようなことを各学校ごとにしっかり考えていけるような方策を考えていこうというようなことで、創意工夫を中心的に考えていこうと思います。 次に、公立幼稚園の3歳児就園についてでありますが、現在幼稚園教育振興計画策定会議が発足しております。そこで3歳児保育について検討を始めていただいておるわけでございますが、この幼稚園教育振興計画策定会議は各界の代表12名で構成していただき、その内訳は男性が7名、女性が5名となっております。座長には常葉短期大学の助教授である幼児教育の専門家である久保田力氏をお願いして、この会議では3歳児保育のみならず、幼稚園教育全般に関して幅広い観点で協議をいただき、結論が出ますのは予定としては平成11年ころを考えております。しかし3歳児保育の施行に関しては年度中途でも実施を考えていきたいというように考えておりますし、みかど幼稚園でどうかというようなことに関しても、この問題に関しては幼稚園教育振興計画策定会議の中で十分検討していただこうと思って考えております。 次に、市独自の奨学金制度についてでありますが、議員も御承知のとおり、国では日本育英会が日本育英会法に基づきまして奨学事業を行っております。無利子の第一種奨学金と利子を設定してあります第二種奨学金があります。例えば国公立の高校で自宅以外の通学者は月額2万 1,000円、私立の高校で自宅以外の通学者は月額3万 3,000円、それから国公立大学の自宅以外の通学者は月額4万 6,000円、私立大学の自宅以外の通学者は月額5万 9,000円となっております。国からの奨学金を受けられないで経済的問題で進学を断念することがあってはやはりいかがかと思っております。しかし日本育英会も返還金の滞納の問題が非常に頭が痛いという問題もあり、国の育英奨学事業のあり方に関する調査研究協議会でも返還金の滞納者をどうしたらいいか、これを減少に努めるためにはというようなことで協議されております。議員の早い時期の実施をとの要望でございますが、いろいろと検討してまいっておりますが、非常に難しさもございますので、もう少し検討をさせていただきたいと思います。以上でございます。 ◆25番(国府方政幸君) 多くの項目にわたって質問させていただきました。時間が8分ぐらいですので要望になるところもあると思います。 高齢化の問題というのは、大変に高齢化の問題が社会に及ぼす影響といいますか、これから本当に先が見えない、どうなるのかというのがわからない状況の中で、いろいろな面で影響が出てきますので、まさに先を見越して手を打っていくという、これがこれからの行政に問われる1つの大きな課題ではないかと思います。言うなれば行政の能力が問われる、そういう1つの問題であるというふうに思います。先ほど質問の中で福祉に携わる人がこれからマンパワーといいますか、人が大事で、その人づくりも役所もそうですし、外で働く方たち、またはこれからボランティアという方たちが大きな活躍をするようになるかもしれません。そういう意味で三島市が人づくりをどうするのかという質問させていただきましたが、その部分で答弁がありませんでした。また時間があればお聞かせをいただきたいというふうに思います。 補助金の問題、先ほど財政部長の方から、市独自の補助金というのは直接市民とのかかわりがあるのでなかなか削るのは難しいという、まさに本音ではないかというふうに思います。ですから先ほども話をしました。昭和20年代から7件市独自で補助金が出てますし、30年代の補助金というのは13件、また40年代も20何件あるという、市独自でそれだけの補助金か延々と続いているものが実にあるわけで、補助金をもらっているところの決算書を見たときに、先ほども話しましたが繰越金が出ている。繰越金が出るなら補助金要らないだろうと、そういうふうに思うものもあります。ですから一概に削るというのが難しかったら、先ほど提案をさせていただいたアメリカからきたサンセット方式、すべてのものも3年ないし5年で1回終わりにして、必要ならば新たに新しい事業として予算を要望するという、これにはアメリカでは結構数字的に数値目標をつくって、これだけの数値でこの部分が足りないので、これだけ補助金として出していただきたいという、完全に数字をもとにした補助金の要請というのができているというふうに思うんですが、そこまでいかなくても1つ補助金については3年ないし5年で見直しをしていくという、そういう対策をぜひこれから取り組んで考えていくべきだというふうに思います。そういうものがなければなかなかやはり削るというのはできないというふうに思いますので、1つの方法としてぜひ取り組みをしていただきたいというふうに思います。 それから、今教育の問題、やはり1つの大きな問題だというふうに思います。時間が本当にないのではないかというふうに思います。いろいろなマスコミでナイフの問題が取り上げられ、ずっと話がテレビにも出ていろいろなことが起こっていながら、またきょう同じことがやはり埼玉県で起こったわけでけ。これはいつ我々のこの地域でも起こるかもしれない。そういう可能性を多分に秘めているわけで、どうやってとめるか。子供たちをどうしていくかというのは、本当にこれから検討していくという問題ではなくて、きょう、あすどうしていくかというところが問われている問題だと思います。教育長、実際に現場で指揮をとってこられた先生ですので、現場の声をそのまま生かせるような教育を、ぜひお願いをしたいというふうに思います。今日本全国で例えば5万 7,197という空き教室があるそうです。三島市も空き教室の数をもらいましたが、特に西小学校では12部屋空き教室があって、実際に使っているのは14部屋。ほとんど同じぐらいの空き教室がある。これは空き教室自身バラバラですが、空き教室を使って子供たちを小さく分けて、小単位に分けて、いろいろな人たちにいろいろな話をしてもらうような、そういう空き教室を使った教育体制といいますか、教育のあり方も1つはできるのではないか、このように思います。 また、先日沖縄に視察で行ってきました。ひめゆりの塔の資料館に壁一面に亡くなった12、13、14、また高校生ぐらいの女の子たちの写真といいますか、銅板みたいなのが全部ありました。そこにいつ、何月何日どういう理由で亡くなったかというのが全部書いてありました。今沖縄は修学旅行のメッカということで数多くの修学旅行の生徒たちが来ています。まさに茶髪の今ふうの女の子とか男の子が、その銅板の前で1つ1つ読みながらうなずいている姿がありました。ですから中学校の修学旅行もいろいろな社会見学みたいな感じで京都、奈良へ行くのも結構ですが、若干費用はかかるかもしれませんけれども、そういう意味で社会的なそういうもの、人の命のとうとさというものを学べるような、そういう意味を修学旅行ももう少し考えていってはどうか、こんなことも思います。ともかく待ったなしの対策をぜひ教育長を中心に、予算を伴うものはぜひ市長も御理解をいただいて、これから取り組んでいっていただきたいというふうに思います。 先ほど人づくりについて市長もしお話がありましたらお聞きいたします。 ◎市長(石井茂君) 答弁漏れがございました。人づくりというお話でありますが、昔は企業は人なりという言葉があります。しかし今は企業のみならず、行政もすべての社会も人づくりというように私は考えておるわけであります。したがいまして、介護保険制度あるいは福祉にかかわる問題等につきましては、議員のおっしゃるように、事務的にものをやればいいじゃなくして、相手に伝わる温かい思いやりの気持ちをもって対応するということでなければいけないわけでありまして、この間も三島の准看護学校の卒業式へ行ったわけでありますが、そのあいさつの中で看護に携わる皆さんの温かい、優しい思いやりの心がどれくらい患者さんを元気づけるかわかりませんと、こういうお話を申し上げてきたわけでありますが、これからは福祉に対するもののみならず、すべてがまず人づくり、人が中心でものを行っていくわけでありますから、そういうことの中で御提言を踏まえた中で鋭意取り組んでまいります。 ◆25番(国府方政幸君) 大変いろいろな部分で提案というかお話をさせていただきました。足りなかった部分については一般質問でまた取り組んでいきたいというふうに思います。ともかく効率的な予算をぜひ執行していただくことを要望して、終わります。 ○議長(勝又国信君) 以上で25番 国府方政幸君の発言を打ち切ります。 議事の都合により20分程度休憩いたします。                         午後3時33分休憩                       -----------                         午後4時16分再開
    ○議長(勝又国信君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 次に、市民ネットワークを代表して、15番 仁杉秀夫君の発言を許します。     〔15番 仁杉秀夫君登壇〕 ◆15番(仁杉秀夫君) 市民ネットワークを代表して質問を行います。 第1は、1998年各種会計予算案並びに市長の施政方針についてであります。 我が三島市政、そして市民を取り巻く状況は、暗く大変厳しいものがあります。それは調査以来の最悪、 3.5%に示される完全失業率に代表される経済の混迷である。大蔵省と銀行、証券会社との二人三脚行政がもたらした腐敗の摘発が進んでいる政財界の癒着が端的に示しております。昨年橋本内閣は与党と消費税を5%に引き上げ、2兆円の特別減税を廃止し、医療保険の改悪で医療費を値上げして、9兆円ものお金を庶民から巻き上げました。バブルの深い傷跡に苦しんでいる日本経済は、この政策的な消費縮小によって本格的な不況に陥ってしまいました。庶民や中小企業が苦しむ中、金融機関救済に公費を使わないという約束を破り、30兆円もの公費を金融機関救済に投入する法律をつくりました。また大手銀行や証券会社は大蔵省幹部や天下り官僚、与党国会議員などにわいろや利益を提供、腐敗の深さを見せつけています。庶民いじめの悪政を許せないとの国民、市民の悲鳴が聞こえてきます。 こうした中で昨年11月末に成立した財政構造改革法は、2003年までに国と地方を合わせ財政赤字を国内総生産の3%以下、単年度の赤字国債の発行をゼロとする財政健全化目標を向こう3年間の集中改革期間でやり遂げようとするものであります。したがって、今国会で審議されています新年度国家予算案は、三島市各種予算案にも大きく影響する地方財政計画案も財政構造改革法を踏まえ、徹底して歳出を抑制したものとなっております。国家予算は対前年度比 0.4%増、77兆 6,692億円の歳入歳出予算であります。また地方財政計画案は前年度に同額程度の87兆 600億円であります。前置きはこれまでとし、三島市の新年度予算に目を向け、幾つかの質問をいたしたいと思います。 一般会計予算でまず目につくことは、心配することは性質別歳出における投資的一般財源の大幅減であります。前年度比金額で9億 9,000万円、率で26%減の28億円しかありません。歳入による市税の横ばい、歳出における人件費の微増、箱物の増、お年寄りの増加による一般行政費の多大の増額、加えて交際費、借金の返済金でありますが、の5億円もの増は必然的に投資的経費一般財源の減にならざるを得ません。私が言うまでないことでありますが、投資的経費一般財源は、国、県からの補助金、起債のもとになるお金で、補助裏、起債裏とも言われ、このお金がないと補助金も起債も受けられないことになりかねません。財政部長にお伺いをいたします。1998年度当初予算における来年及び再来年の当初予算における投資的経費一般財源はどの程度が考えられますか。そしてその後の推移のお知らせをいただきたいと思います。 具体的な2つ目の質問としては、私たち市民ネットワークがさきの11月定例市議会の決算に対する反対討論で指摘した19節負担金のうち、任意的に支出されている各種協議会への負担金の見直し、整理統合の点であります。討論では負担金の中には県内の21市中過半数が入っているから三島市も加入したと担当課長が説明するように、みんなで渡れば怖くない的な加入、また駿東・三島・田方地区県立高等学校建設整備促進協議会のように、既にその役割を終えたとも言えるものがあっても存続し、なお負担しているものもあると指摘し、三島市の一存ではままならないとはいえ、何らかの整理が求められております。お伺いします。どのような議論、検討がされ、結果どのようになりましたか。報告をいただきたいと思います。 次の質問は入札問題に関する点であります。相変わらず新聞各紙には入札にかかわる談合や不正が報道されております。県内だけ見ても浜松市における談合での業界全体の摘発、そして静岡市における土木工事で指名業者間での下請関係の不正などもあります。新年度も多くの事業が取り組まれ、その多くは入札を経て業者によって請け負われ、その結果として施設として市民が利用することになります。多くの入札が公平、公正に行われ、かつ競争によって最小の経費で最大の効果が生まれることを願いながら、以下の質問をいたしたいと思います。 私は、昨年11月市議会の最終日、三島市民温水プール建設における請負契約の議案に関して、1位に指名されている業者の技術力、技術員の数からして2億円以上の請負工事ができるだろうかとの疑問を提起しております。この疑問に沓間助役は、技術力というのは仁杉議員さん御存じと思いますが、県知事が出します経営事項審査結果通知書、この評定に基づいて、そして技術力というものを私どもなりに分析をして、そして優秀な技術力であるということの中で指名していると自信を持って答えております。助役にお伺いをいたします。助役が優秀な技術であると自信を持って言い切る温水プールの指名にも入り、葬祭会館の衛生設備工事を1億 3,360万円で請け負ったA有限会社、温水プールの指名にも入り、佐野小の衛生設備工事を1億 2,463万円で請け負ったB有限会社それぞれの経営事項審査結果通知書の技術力の評点を示し、技術力の優秀さを教えていただきたいと思います。先に私の方から言わせていただきますが、優秀な技術を示す証拠として、また私を説得させる材料として沓間助役が経営事項審査結果通知書の評点を持ち出したのでありますから、評点は公表できないなどむちゃなことを言わないでいただきたいと思います。以上で壇上からの質問といたします。 ◎財政部長(落合光一君) それでは、私からは議員から御質問の投資的一般財源の推移という御質問がありましたので、その関係についてと、それから各種団体への負担金という御質問がありましたので、その2点をお答えいたしたいと思います。 まず、最初に投資的一般財源の推移ということでございますけれども、議員壇上で言われるとおり、平成10年度投資的経費充当の一般財源の額は27億 9,900万円ということで前年度当初予算に比べて約9億 8,600万円減少ということでございます。この主な要因でございますけれども、毎年11月に発表しております財政計画、いわゆる5カ年のローリングという作業を行っておりますが、その時点の予算、いわゆるローリングの背景であります景気の動向、その時点では足踏み状態だが回復基調にあるというふうに表現的にはされておりました。それが昨年12月に至りまして経済企画庁の月例経済報告では停滞していると変更されたところでありまして、経済情勢が大きく変化していく中で、まず新年度の歳入につきましては、市税のうち個人市民税が特別減税、それからこういう景気の低迷が続く中約3億 5,400万円の減収ということになったものであります。法人税率につきましても、国の基本税率の改正によりまして約 3,100万円の減が見込まれるということになってまいりました。市税全体といたしましては、前年度に比べまして 0.5%増、 155億 7,400万円ということでございます。こういうように昨年11月に行いました5カ年計画でローリングした財政計画に比べて約6億 3,000万円市税収入が下回ったこと。それとあと利子割交付金が低金利の影響で財政計画に比べまして約1億 2,000万円減となっております。それから国庫負担金、補助金につきましても、先ほども答弁申し上げましたように、がん検診、休日夜間、それから生活保護等の関係で全部で 9,200万円ほどの歳入減となりまして、その分はいわゆる一般財源で補う必要が生じたということでございます。 それから、歳出につきましても国民健康保険特別会計では医療費が伸びるわけですけれども、税制改正はいたしましたが、一般会計の繰出金が前年度に比べて約2億円の増となるなど、こういうことで投資的経費に充当できる一般財源が限られるということになってまいりました。 そのような中でありましたが、人件費や物件費、補助金、経常経費の節減には努めまして、重点的に福祉の関係でありますとか、乳幼児の通院医療あるいは小・中学校の予算の増額、それから図書館関係、いろいろ重点的に予算の配分をしていったものでございます。 それから投資的経費につきましては、北上文化プラザの工程等の見直しを行いまして、建設を1年先送りにしたことやそのほか耐震補強、下水道関係、市道整備、そういうものにつきましては積極的に取り組みました。そこで御質問の今後の投資的経費に充当できる一般財源の額ということでございますが、昨年ローリングいたしました5カ年の財政計画では、平成11年度から13年度の3年間で約 111億円ということで見込んでおります。 それから、次に各種団体への負担金についてでございます。各種団体への負担金につきましては、大きく分けまして2種類あるわけでございます。その1つは自治法上の一部事務組合、それがございます。もう1つは全国都市あるいは21市、東部の9市等で任意の各種協議会等組織してございますが、その運営経費等を一定の負担割合に基づいて負担し合っているものもございます。この各種団体への負担金につきましては、平成10年度予算では前年度に比べまして約2億 8,898万 1,000円を減少いたしました。これは当然のこととして三島函南広域行政組合の昨年まで行ってまいりました建設が終了したことに伴います減も入っております。それからその中の金額的に主なものは、平成10年度では三島田方行政情報センター、これ1億 6,700万円ほどございます。三島函南広域行政組合につきましては2億 8,700万円ほどございます。そういういろいろな負担金があるわけでございますが、そういう制度的な負担金の合計額は5億 1,148万 5,000円で、これら各種団体への負担金の96.4%を占めております。 それから、こういうものにつきましては均等割、それから人口割等で負担することが定められておりますので、三島市のみの考えで削減することは困難でありますが、各種団体の経常的な運営経費の節減を図ることによりまして、負担金の削減にもつながりますので、これからもそういう対応はしてまいりたいと考えております。(「簡単にやって、任意的なと言っているんだから」と呼ぶ者あり)。 次に、会議研修の負担金でございますけれども、これは職員の企画能力の研さんでありますとか事務事業の効率化を進めるために必要な経費であると考えておりますが、その中で今回の予算編成の中で特に心がけたものにつきましては、会議研修負担金の中には全国レベルでの大会や総会が行われる場合もあります。形式的な意味合いの強いものもあるわけですが、そういうものは参加を控えますとか、あるいはどうしても出席を必要とするものであっても、なるべく最小限の人数あるいは日数に数えるということで予算の編成をいたしてまいりました。以上でございます。 ◎助役(沓間正見君) (仮称)市民温水プール建設に伴う衛生設備工事、この指名につきましては地場産業育成から地元業者を指名してまいりました。また業者の選定内容につきましては、各社の営業年数、前3カ年の完成工事高、技術員の数、労働福祉の状況、工事の安全性、建設業退職金共済制度の加入、経営事項審査の総合評点、さらには平成7年度、平成8年度における工事の検査点数等々を参考にして指名をしてまいりました。さらに各社より指名願いが提出されたときの実績の中で、今回は建築物を主体としての発注のために、ある程度建築物の実績のある業者等総合的に判断して指名したということでございますが、御質問で経審のいわゆる評点を示して、その優秀さを示せということでございますが、経審の評点につきましては、これは国も県もそれから全国の自治体も示しておりません。そういうことで私どももこれをお示しするということはできないわけであります。 ◆15番(仁杉秀夫君) 先に助役の点で今言われたばかりなもんで、思い出しながら先にそこに触れますけれども、助役、あなたが経審の評点に基づいて優秀な技術力ですというふうに言ったんです。したがって、私たちに全然中身をわからないで、市長、そうでしょう。中身がわからないでここに書いてあるからこのとおりですと。それに従いなさいと。それの中身を知らせてくださいと言ったら、言えないなんていうのは、そんな論議の仕方は市長、ないでしょう。(「ある」と呼ぶ者あり)、ある、それはあんたの世界だけだな。そんなことは通用しないんです。それで評点なんていうのは、私は昨年の11月助役がああいった答弁したから一生懸命で勉強しました。「新経営事項審査のすべて」一生懸命で勉強しました。そしてまた「建設業法解説」これも勉強しました。助役、こんなことをあなたが言っていながら、じゃ私が問うたときに、それは公表できませんなんて、そんなの通りませんよ。それはあるとするならば、助役が言っていたことがうそであったということ。ないしは別の意味で言えない。それしか考えられません。そこで言う、言わないなんていってもしようがないから、私が勉強したことによって言いましょう。 A社、葬祭会館をとった業者です。1級、2級、その他とありますけれども、市からいただいた業者カード、これからすると零点、零点ということもあります。私が別の調べた結果からすると 543点。この 543点というのは市長聞いていてほしいんですが、最低の30のランクですから最低の点なんです。助役が言っている優秀な技術力、経営審査に基づいてそこは零点という可能性があるんですよ。そういったことなんです。そしてB社、これは佐野小学校をとっている業者ですけれども、これについては 721点ということです。それでじゃほかのところはどうなのかというと、生涯学習センターをとったところは 900点、そして温水プールをとったところが 900点、ここはこの辺の 900点クラスになると、それはそれなりにできるかなと率直に思います。ここで900 点を挙げたのはこの業者が技術力がないという意味ではなくて、A社、B社を比較する意味で挙げさせていただきました。零点ですよ、もしかすると。この経営審査ということです。助役何かありましたら答弁いただきたいと思います。 財政の問題に移ります。投資的経費一般財源が3年間で 111億円、割ってみますと37億円ぐらいだと思います。財政部長、景気は私はよくならないと思うんです。したがって、人件費は微増、さっき言ったそれでお年寄りの数は増えて、その辺の施設支出は増える。箱物はどんどん増えてます。それの経費はぐんぐん上がっています。したがって、二、三年たつとこれ37億円だなんていうことじゃなくて、もう20億円台になる可能性ありますね。そうなんですよ。1つ紹介します。あなたの前の部長、諏訪部部長は栗原議員に答えて、これは平成7年、1995年の3月議会です。おおむね40億円程度は確保されるだろうというふうに言っているんです。40億円が今十何億円、これだけそのときに部長は自信を持って答えたのかもしれませんけれども、こういった状況なんです。市長、こういった状況であるわけですので、私は不急不要のものをここでは私らは廃止しろとか凍結しろと言いたいんですが、とりあえず大幅にやはり見直すという状況がなければ三島市はやっていけなくなるんじゃないですか。さっき言ったように、このお金は補助裏にもなるし起債の裏にもなるんです。このお金がなければ種火というのかな、そのお金ですから補助金も起債も受けられない状況ですよ。起債の制限はこれからますます厳しくなるでしょう。ということだと思います。市長、ぜひいろいろありますね。僕は先ほど聞いていたいきがいセンターの大宮町の建物もそうだと思うし、駅前の再開発の問題もそうだと思うし、その辺はとりあえず私はやめろというふうに言いたいんですが、とりあえず凍結といいましょうか、先延ばしをするとか、そういったことをしなければやっていけないと思うんですが、いかがでしょうか。 それともう1つ、各種負担金の問題、資料いただいているんですが、幾つか3つだか減って10だか増えたんですか。任意的な団体、そういったふうになっています。私たちの声は結果的に無視されているなというふうに残念に思うんですが、そういった状況です。そこで1つこれは市長にお伺いをしたいんですが、11月議会が終わらない前に各課ではもう予算編成が始まっているんです。毎年そういった状況なんです。そこでやはり9月に決算をもっていくという努力、栗原議員にお伺いしたら、この間議運で視察をした4カ所ですか、3カ所ですか、すべて9月議会で決算をやっているそうであります。数字はなかなか出てきませんけれども、私も自治省に聞いたことがあるんですが、間違いなく9月が増えていることは事実でありますと。ただ数字はつかんでないのか、つかんでいたけれども教えてくれないのかもしれないけれども、言ってくれませんでした。早く決算をしないと、やっぱり3月予算、次年度の予算編成にその決算の議論が生きてこない。そこに各種協議会、任意的な協議会を減らせない、三島市だけでこれをやめようなんていうわけにいかないことは百も承知しています。しかしながら提起する場もないんじゃないですか、当局にとって。そういった意味で幾つ任意的な協議会が減って幾つ増えたのか。そのことと、それは部長で結構ですけれども、市長については決算の時期の問題をお答えいただきます。 ◎市長(石井茂君) これからの例えばいきがいセンターとか駅前の再開発、再整備の関係でありますが、生きがい対策にかかわるセンターにつきましては来年度、1999年が国際高齢者年でございますし、きのうやきょうではございませんで、数年前からの要望でございますので、ぜひひとつそれらを記念する意味と同時に、シルバー人材センターも入会者も多く業績も上げておるわけでありますから、それを御理解いただきたいと思います。 それから、駅前の再開発、再整備の関係でありますが、おおむね先ほど内田議員の質問に対して考え方を申し上げたわけでありますが、その中で若干クエスチョンマークではありませんけれども、私どもが希望するところのいいテナントが現状ないと。したがいまして、計画はでき得れば15年度と言っておりますが、そういうような状況の中では若干云々と、こういうお話をいたしたわけであります。いずれにいたしましても、三島市といたしましては大きな事業でもありますし、市民にとりましても初めての事業でございますので、その該当者もかなりいろいろなことにこれから取り組まなきゃならない問題等々理解してもらうには、かなり時間を要すること等もございます。したがいまして、議会で御了承して買収いたしました駅前の東西約26億円は、おかげさまで駐車場とか駐輪場で活用できるわけでございますから、そう急がずに財政等々も勘案する中で十分検討して対応してまいりたいというように考えているところであります。 それから、決算時期を早めてという御意見であるわけであります。いずれにいたしましても、決算にかかわる職員にも限界がございますので、そこらを対応する中で私が議員の立場であるとするならば、翌年度の当初予算に反映させるために9月議会にということを言ったかもしれません。したがいまして、9月議会で対応できるようにひとつ検討してまいりたいし、ぜひそういう方向で取り組んでいきたいというように考えているところであります。 補助金とかいろいろの関係につきましても、率直に申し上げて私もかなりシビアに予算査定に取り組んできているところでありますけれども、国とか県と違いまして、地方自治体は市の場合は直接住民、市民ということもございますので、継続してまいりました補助金等々につきましても、担当者がいろいろと話し合うわけでありますが、なかなか対応しにくい面もあります。確かに決算上繰越金のある団体も私も承知をいたしておりますが、これくらいの繰越金がないと翌年度速やかに対応できないというような説明も実はあるわけでありまして、したがって、私は決して議会へと責任転嫁をする気持ちはありませんが、決算の過程の中でいろいろ御審議、御提言等々いただければ、対応しやすい面もたくさんあることは議員のおっしゃるとおりでございます。したがいまして、本年度は早速部長会議等々開く中で、9月議会に決算書の提出ができるように取り組んでまいりたいと、かように考えております。 ◎財政部長(落合光一君) 御質問の任意の団体に対する負担金やあと会議研修等の負担金の件数でございますけれども、平成10年度各種団体への負担金につきましては、廃止されたもの4件、新規に計上されたもの5件でございます。会議研修等負担金につきましては、廃止されたもの14件、新規に計上されたもの10件と、こういう数字でございます。 ◆15番(仁杉秀夫君) いきがいセンターの大宮町のあそこの問題は、やはり庁舎が取りざたされている中、また、あそこの場所というのが駐車場の問題で保育園の状況の中でもいろいろ苦慮してきたところなんです。聞くところによると5台の駐車場しかとれないという状況で、また保育園のときと同じような状況というのは私は心配をします。あちこちに事務所が広がること、決して効率的ではなくて非能率だというふうに思いますし、これはぜひやめるべきだというふうに思います。 助役はお答えいただけなかったんですが、私が言いたいのはA社、B社にしてもほとんど技術力はありませんよと。2億円もの仕事に指名を入れる。そういうものは誤りだ。このことは私はあえて申しておきたいと思います。助役でもだれでもいいんですが、先ほど言ったA社、葬祭会館を請けている業者、B社、佐野小学校の衛生関係ですね。葬祭会館も衛生関係、そこをとった業者のそれぞれ資本金をA、B言っていただけますか。 ◎財政部長(落合光一君) どちらがA社かB社かわかりませんけれども、 500万と 300万でございます。 ◆15番(仁杉秀夫君) 葬祭会館をとっている柳田工業所が 300万で佐野小学校をとっている加藤水道工業所が 500万だというふうに理解をしますが、助役、私は助役が指名委員会の長でありますから言いますけれども、私が当局からもらった業者カード、今資料渡しますけれども、これについては柳田工業所が 1,683万 3,000円、加藤水道工業所が 4,887万 6,000円という、これは当局からもらった資料ですけれども、そういったことになっています。これ何ですか、説明をいただきます。議長、時間があれだったらきちっととめてください。 ◎市長(石井茂君) 担当からお答えさせますが、よく私もわかりませんけれども、議員も御承知のとおり、資本金には実資本金と自己資本金とあるわけですね。将来こうだということ。この資本金が幾らか今こう書いてあります。(「そんなことに時間とられないできちっとして」と呼ぶ者あり)。 ○議長(勝又国信君) 暫時休憩します。                         午後4時54分休憩                       -----------                         午後5時22分再開 ○議長(勝又国信君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 当局、答弁願います。 ◎市長(石井茂君) それでは、私から説明させていただきます。 柳田さんが資本金が 300万でありまして、それで指名願等出すには実質的な払込の資本金額で 300万ということでありますが、この言いかえれば経審に基づくところからまいりますと資本金が 1,683万 3,000円になっておるんです。このところの経審のところに資本金という欄があるんですよ。これは私は様式は間違いだと思うんです。と申しますのは、 300万の資本金でありまして繰越金が 1,383万 3,000円ありますと。ですから経審の調査からいきますと、言いかえれば資本額ですね。言いかえれば繰越金とか積立金とか、そこの会社の自己資本額を意味しているものです。ですから経審の結果でいきますと 300万の資本に対して繰越金が 1,383万 3,000円ありますから 1,683万 3,000円と、こういうことになるんです。ですから本当は資本金でなくて資本額とか自己資本、そういう表現であれば問題がないと。言いかえれば加藤水道工業所におきましても 500万に対しまして 4,887万 6,000円ということに経審の結果なっているんです。資本金は 5,000万、それと繰越金 500万で繰越金入れてと。ちなみにほかのものを調べてみたんですよ。これは固有名詞は避けますが、資本金 1,500万円のところが経審に基づくところの資本金の欄には1億 3,592万円あるです。したがって、繰越金等とか積立金等々が1億 1,500万円余あるということの中で出ているということでありますから、この経審が統一的な様式であるようでありますけれども、紛らわしいもんですから、ただ単に資本金というこの欄を、(「これは経審じゃなくて三島市が指名」と呼ぶ者あり)、経審に基づいて出されたもの。指名に出されたものは 300万円、 500万円。経審に基づいて出されたものと、こういうことでございます。 ◆15番(仁杉秀夫君) 市長、いずれにしたって全く今の反省のあれもないし、どうなっているんですか、これは。公文書なんでしょう。三島市がこういった書類を入札指名願、この年度末でしたんですか。出しなさいという書類なんですよ。出させている書類なんでしょう。そしてなおかつ業者が間違いかどうか私はここで納得できませんけれども、業者が出して、なおかつこの判こに見られるようにチェックをして、それで今までずっとこの間きて、2月の幾日に私がもらったんですよ。そこの業者も今の話がそうだとするならば、業者も業者。市の受け付け前はいいけれども、受け付けた後丹念にチェックをして経審と合わせるとか、例えば登記簿謄本と合わせるとかチェックする方法は幾らだってあるでしょう。それが全然されないでこういった形になっているというのは何ですか、それは。事務的な処理の問題も含めて。そこの反省は市長、なきゃいけないんでしょう、助役も。僕はそう思います。 ◎市長(石井茂君) でありますから、資本金は実際のところは幾らでありまして、次に出てまいりました経審に基づいてのこれは、これこれこういうものですということをすぐにお答えできるようなことでなければまずいということでありまして、今後十分注意をさせてまいります。 ◆15番(仁杉秀夫君) 私は先ほどの技術力の点、そして今まだ納得ができないんですが、それらも含めていろいろここの業者の指名を入れている問題については、いろいろ問題を感じざるを得ません。そこで助役、助役じゃなくてちょっとこの問題でこだわりますけれども、部長を通じて一部事務組合から資料をいただきました。一部事務組合には一部事務組合のあれがありますので、三島市が多額の金を出しているという立場で聞きたいと思うんですが、いろいろ疑念がありますので若干細かくなる点もありますが、これは小野部長に資料をいただきましたけれども、だれがお答えしていただいても結構なんですが、合併処理浄化槽熱絶縁工事の塗装工事、それぞれが下請業者に出されていますけれども、1つはこの金額を教えていただけませんか。それともう1つは私が見る限り、これは柳田工業所さんからの下請、子供というふうに判断をいたしますけれども、この書類からして。そういった判断でいいのかどうか。金額の問題と下請と。言うならば下請ね、孫請だとかありますから、そのことについて確認をいただけますか。答弁いただきます。 ◎市民生活部長(小野正浩君) 請負業者によります下請金額、これは明細を求めてありませんで、現在ここにもありませんし、実際にも下請業者からのそういうものは求めてないということです。(「もう1つは」と呼ぶ者あり)。 ◆15番(仁杉秀夫君) 説明でよくわからなかったのかもしれない。西原ネオ工業(株)というところが下請業者として小野部長からいただいた資料にはなっていますけれども、これは下請なのか孫請なのか、その何ていうのかいろいろあるみたいですけれども、私の見る限り柳田工業所からの下請というふうに判断をいたしますけれども、そこを答えてください。 ◎市民生活部長(小野正浩君) 今この場でちょっとわかりませんので、後で調べて御連絡します。 ◆15番(仁杉秀夫君) 重大な点ですから今ここで調べてあれしてください。そうでないと本当に重要な点ですからね。私はそのことがないとできませんよ。おかしな意味じゃなくて、それは当然の話です。今の金額を教えないという点も、ないという話もありますけれども。簡単にしますけれども、下請がたたいてやらせると粗雑の仕事をするわけですよ。だから発注者としてはきちっと掌握していなければいけないんですよ。ただ、それについては規則上の問題があって、あいまいにされた点がありますので、11月議会に指摘しましたけれども、そうでないと安い値段で下請だ、孫請されたらいいものできないんですよ。それで発注者はきちっとしなければいけませんので、これについては答えてください。金額も含めて孫なのか子供なのか、ひこなのか。 ◎助役(沓間正見君) これは一部事務組合の問題でございますけれども、先ほど小野部長が言いましたように、金額についてはこれは私どもは一部事務組合の方ではとっていないわけでございますが、いずれにいたしましても、しっかりした工事ができるかどうかという問題でありますけれども、みしま聖苑につきましては、設計をいたしました梓設計に施工管理業務一切を委託しておりますから、梓設計がきちっとした下請業者により、きちんとした工事が行われているかどうかは十分にチェックをいたします。梓設計だって社会的問題もありますし、それから審議の問題もありますから、これはもうそれこそきちんとやりますので、そういう点で御理解をいただきたいと思います。 ◆15番(仁杉秀夫君) 議長、こういったことをしてくれませんか。今の梓設計がきちんやるなんて言ったって、さっきの助役の経審に基づいたと同じことで、僕らには何も説得力がないんですよ。梓設計がもしかしたら業者と結託したらどうなりますか。きちっとやっぱり発注者が、市長がそれはそれなりに掌握しなきゃならないでしょう。梓設計に監理を委託する。そのことはすべてだめなんて言いません。だけどもその肝心な点だけは掌握しなければいけないんです、それは。助役、そんなのは全然ひどい話ですよ。議長、したがって重要な点でありますから、私はあしたほかの皆さんが代表質問を終わってからでも結構ですので、梓設計からこの辺についてきちっと孫なのかどうなのか、金額も含めて調査をしていただいて、それで答弁をしていただくと。それで残りを私にやらせていただくと、そういったことにしていただけませんか。それじゃないとちょっとできませんよ。 ◎市民生活部長(小野正浩君) 先ほどの下請業者ですけれども、これは柳田の方から出てきた下請業者ということで3件出ております。これは業者の方から出てきた書類でございます。以上です。 ◆15番(仁杉秀夫君) そうすると下請でいいんですか。柳田工業所と西原ネオ工業、高橋保温工業所との契約である、そういう理解でよろしいんですか。 ◎市民生活部長(小野正浩君) 業者の方から一応こういう形で出てきておりますので、私どもそのように理解しております。 ◆15番(仁杉秀夫君) 助役、そういうふうに理解しているというのは肝心な点ですから、これは下請ということの理解でいいんですね。担当部長がそう言っているんですけれども、いいですね。それはあのときのあれは違かったなんて言われたら困るからきちっとしてください。 ◎助役(沓間正見君) 部長がそのようにお答えをいたしております。これは組合の問題でございますが、一応組合の方では組合議会もございまして、御承知のように。すべてそこで承認をいただいているものでございますから、その点で御了承いただきたいと思います。 ◆15番(仁杉秀夫君) 私は部長からいただいた3社については、柳田工業所から出てきた下請だというふうに部長のあれを理解をします。その前提でものを言います。この熱絶縁工事の高橋保温工業所、ここは建設業法の届けからして柳田工業所の発注ではございませんよ。柳田工業所からあえて名前を言います。土肥の業者の石黒工務店、ここはみんな知っている方もあるかも知れませんけれども、この仕事はうわさとして丸投げ、石黒工務店がとった。そして石黒工務店と高橋保温工業所、そことの契約になっていますよ。そういった状況です。したがって、きちっとその辺も含めて、ということでコンサルも含めて呼んでいただいて、その辺の下請関係からきちっと御報告いただきたい。それでないとこんな形で残りわずかですけれども、大変重要な問題でございますから、ぜひ議長さん、その旨をお諮りいただきたいと思います。 ◎助役(沓間正見君) 私どもはそこまで調査することもできないわけでありまして、先ほども申し上げましたように、梓設計に監理すべてを委託して、それでやっておりますから、間違いないものということで私どもは信じておりました。 ○議長(勝又国信君) 仁杉議員に申し上げます。この件は一部事務組合の問題でありますし、しかも一部事務組合はそれなりの審議を経て経過していると思いますので、その辺を十分含んだ上で質問してください。(「議長、信じておりますじゃどうしようもない」と呼ぶ者あり)、今議会とは一応関係ありません。 ◆15番(仁杉秀夫君) なんですか。去年の金額だって今年だって2億 4,726万円支出しようとしているんですよ。請負金額も函南との関係もありますけれども、7割だか8割ですか、相当の金を出しているわけです。その一環としてやられているんです。それでまだ言うならば、一部事務組合の請負のあれは三島市にならっているんです。だから三島市全体の請負の入札の問題なんです。そんなむちゃなことは言わないでください。きちっと梓にして、それを報告していただきます。それはできません。 ◎市長(石井茂君) 御承知のとおり、一部事務組合でもいろいろ御審議をして取り組んできた事業であります。しかし三島市もかなりの負担金を出しておるわけでありますから、今お話のございました丸投げであるのかどうなのかということにつきましては、早速調査をさせまして、あすの御報告ができましょうか、あさってになりましょうか、いずれにしても、この議会中に経過について御報告をするように取り組んでまいります。よろしゅうございますか。 ○議長(勝又国信君) それでは、今市長の申したとおり、あすの代表質問の最後に5分間仁杉議員の質問を許します。 以上で15番 仁杉秀夫君の発言をとりあえず打ち切ります。 お諮りいたします。 本日の代表質問はこの程度にとどめ、残された代表質問は明10日午後1時から本会議を開き行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。        (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(勝又国信君) 御異議なしと認めます。よって、明10日午後1時から本会議を開き、残された代表質問を行うことに決定いたしました。 本日はこれにて延会いたします。                         午後5時41分延会 地方自治法第 123条第2項の規定によりここに署名する     平成10年3月9日          議長         勝又国信          会議録署名議員    鈴木勝彦          会議録署名議員    志賀健治...